河出文庫
NOVA+バベル―書き下ろし日本SFコレクション

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 506p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309413228
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

完全新作・オール読切アンソロジー。参加者は、円城塔、月村了衛、酉島伝法、野崎まど、長谷敏司、藤井太洋、宮内悠介、宮部みゆき。

第34回日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞自由部門を受賞した画期的アンソロジー・シリーズ《NOVA》が装いも新たに、復活。
第34回日本SF大賞の全候補作家+日本SF大賞・同特別賞の受賞者たちが参加する、前代未聞の完全新作・オール読切アンソロジー。
「数奇な運命により、いまの日本SFシーンの第一線に立つベテランから新鋭までが顔を揃える豪華な一冊が誕生した」---大森望

収録作品(全8作)
宮部みゆき「戦闘員」
月村了衛「機龍警察 化生」
藤井太洋「ノー・パラドクス」
宮内悠介「スペース珊瑚礁」
野崎まど「第五の地平」
酉島伝法「奏で手のヌフレツン」
長谷敏司「バベル」
円城塔「Φ(ファイ)」

【著者紹介】
1961年、高知県生まれ。京都大学文学部アメリカ文学科卒。翻訳家。書評家。訳書にウィリス『ブラックアウト』、ディック『ザップ・ガン』他。著書に『新編 SF翻訳講座』『21世紀SF1000』他。

内容説明

第34回日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞自由部門を受賞した画期的アンソロジー・シリーズ“NOVA”が装いも新たに、復活。第34回日本SF大賞の全候補作家+日本SF大賞・同特別賞の受賞者たちが参加する、前代未聞の完全新作・オール読切アンソロジー。

著者等紹介

大森望[オオモリノゾミ]
1961年、高知県生まれ。京都大学文学部文学研究科卒。翻訳家、書評家。責任編集を務めたアンソロジー“NOVA書き下ろし日本SFコレクション”全10巻(河出文庫)で第34回日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞自由部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

80
よくこんな事を考えつくなあ、と驚くばかりの8編。一番度肝を抜かれたのは酉島伝法の作品。140本の足を生やした太陽が大地を歩いて巡る世界。その足は何と!異様でグロテスクなのに、何だか美しくも感じてしまって、この幻想的な世界に惹き付けられてしまった。以前、最初の数頁で挫折してしまった【皆勤の徒】にもう1回挑戦したくなってきた。2015/06/07

亮人

34
祝《NOVA》復活!!国産SFの最前線を牽引する文系SFオールスター大集合!まず野崎まどが、まんま『野崎まど劇場』で大笑い!月村了衛は長篇未読だが、この世界観は長篇で堪能せねば。藤井太洋は、ドライヴ感のある時間SFで好き。白眉は、長谷敏司と円城塔。イスラム世界の明暗を3Dプリンタ&ビッグデータ&ファストファッションという流行のツールで料理した中篇の長谷敏司、ビッグクランチによる世界の終焉を巧みな仕掛けで小品にまとめた円城塔、どちらも甲乙つけ難い読み応え充分で大満足!!2014/10/11

そふぃあ

23
酉島伝法の新作長編『奏で手のヌフレツン』が出たので、前身となる同名短編の載った本書を積読から引っ張り出してきた。執筆陣がとても豪華。宮内悠介「スペース珊瑚礁」は笑えて最後もギャグ落ちで面白かった。このシリーズは以前どこかで読んだ「スペース金融道」も面白く、2024.3に文庫短篇集が出るらしいので楽しみ。短編版「奏で手のヌフレツン」については長編版の感想(コメント欄)で触れようと思う。2023/12/31

きき

21
ボリューム満点、密度濃い目のSF短編集。全体を通し、科学を突き動かすのは恐怖やストレスといった人の心なのだなと感じた。アンソロジーということでバラエティに富んだ様々な世界観の作品に触れられたのも刺激的。表題作「バベル」は技術の進歩と宗教問題を織り交ぜ、"正義"という単語の足元の弱さと脆さを突きつけており印象的だった。野崎まど「第五の地平」は相変わらず突拍子も無い切り口の世界観で唯々感服。真剣なアホ、は素晴らしい(褒めてる)。最後の円城塔「φ」は言葉で宇宙を見せる、という印象の作品で自分の嗜好に刺さった。2020/05/07

相楽(twitter:sagara1)

21
粗っぽくなるけど、とりあえず感想出してみる。「年間傑作選ですか?」「いいえ、全て完全新作です」。個人的にはなんといっても表題作!だけど、野﨑まど作品もこれが電撃文庫向けでなく、NOVAに放り込む『野﨑まど劇場』だ!というトンデモな衝撃作だったし、他も揃って作者名からの期待値更に越えて来た感じで。以下、それぞれ感想。 当初、素直に掲載順に読むつもりだった。で、序文からいい感じだな、宮部みゆき「戦闘員」は現代の市井に生きる庶民感覚から地続きに繋がるSFでこれまでのNOVA掲載作で一番好きだな(コメント欄に続き2014/10/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8300930
  • ご注意事項