河出文庫<br> 霧のむこうに住みたい

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河出文庫
霧のむこうに住みたい

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  • サイズ 文庫判/ページ数 187p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309413129
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

愛するイタリアの懐かしい家族、友人、思い出の風景。須賀の数奇な人生が凝縮されその文体の魅力が遺憾なく発揮された美しい作品集。

【著者紹介】
1929年兵庫県生まれ。著書に『ミラノ 霧の風景』『コルシア書店の仲間たち』『ヴェネツィアの宿』『トリエステの坂道』『ユルスナールの靴』『須賀敦子全集(全8巻・別巻1)』など。1998年没。

内容説明

愛するイタリアのなつかしい家族、友人たち、思い出の風景。静かにつづられるかけがえのない記憶の数かず。須賀敦子の希有な人生が凝縮され、その文体の魅力が遺憾なく発揮された、美しい作品集。

目次

1(七年目のチーズ;ビアンカの家;アスパラガスの記憶 ほか)
2(フィレンツェ 急がないで、歩く、街。;ジェノワという町;ゲットのことなど―ローマからの手紙 ほか)
3(白い本棚;大洗濯の日;街路樹の下のキオスク ほか)

著者等紹介

須賀敦子[スガアツコ]
1929‐98年。兵庫県生まれ。聖心女子大学卒業。上智大学比較文化学部教授。1991年、『ミラノ霧の風景』で女流文学賞、講談社エッセイ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

139
須賀敦子のエッセイ集。著者が人生の中で出会った人物に焦点をあてた作品が多い。「文は人なり」の言葉通り、一つ一つの文の中に須賀さんの生き方が凝縮されている。人とのつながりを大切にし、丁寧に生きる姿勢がどのエッセイからも伝わってきた。私の一番の好みは「となり町の山車のように」。エッセイと小説と詩の要素が組み合わされた作品で、時間という不可思議なものを考察している。これを読むと、須賀さんの小説が読みたくなってくる。「古いイタリアの料理書」も良いエッセイで、亡き夫とイタリアに対する愛情がしみじみと感じられる。2016/06/21

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

132
蒸す雨や外出の日の雨は憂鬱になるけれど、雨の日を思うと心が落ち着くのは何故だろう。冷たい雨、休日の雨の朝は好き。 読書からどうしても心が離れてしまって文章が上滑りしてしまう時期に、この本だけは少しずつ少しずつ読んでいた。心が平らぐ作業。須賀敦子さんの優しいことばが浸透してくる。いつだって霧のむこうに美しい土地を想像してしまう。ハウルの動く城のいちばん和やかな旅路のイメージ。この方の他の本も色々と読みたい。2021/05/02

まーくん

100
この文庫版の元になった単行本の解説によると、”これまで未収録だったエッセイを中心にまとめた一冊”で、98年に亡くなられた著者の最後の作品集になるだろうとのこと。作品の多くは90年代前半に企業広報誌などに寄稿した短いものであるが、かつてのイタリアでの時間の一片を鮮やかに切り取り、あるいは幼い頃の思い出を語りながら、歩まれた半生を見つめ直している。まだまだお元気な頃の作品のはずだが、明るい穏やかな文章の中にも、さりげなく家族や親しい人の死にふれるなど、密やかな悲しみが背後に感じられるのは先入観だけだろうか?2019/06/24

kaoru

92
様々な媒体に発表された文章を集めた須賀さんのエッセイ集。パリの合理性に疲れた彼女は、フィレンツェで「ポポリ」という言葉の響きに魅せられたのをきっかけにイタリアの包容力を愛するようになった。夫ペッピーノから贈られたイタリア語の辞書、古いイタリアの料理書、夫の死後自ら塗った白い本棚。これら文章が胸に迫るのは生活者としてしっかり生きた須賀敦子が浮かび上がるからだろうか。翻訳を手がけたナタリア・ギンズブルクとの交流には彼女が社会参加の本を手がけたことへの複雑な思いが記されている。題名となったエッセイに登場する→2022/11/25

aika

74
須賀さんがイタリアで過ごした日々をまとう匂いまでもが、皮膚感覚で伝わってくるような作品集でした。イタリアの街並、駅のキオスク、あっと驚く料理、友人たちとの思い出。特に印象に残ったのはご主人のペッピーノから贈られた辞書のお話。翻訳に勤しむ須賀さんを見守り続けてくれたご主人と、辞書に触れるたびに思い返す須賀さんの心の中のやりとりに胸を打たれます。決して逃れられない別離の苦しみを、これからの支えとなる記憶へと換えて、こうして文章にすべてを委ねることができたなら。須賀さんの文章を読んで、なんとなくそう思いました。2019/01/18

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