出版社内容情報
「つらい。とにかくつらいです。結婚って、人が自ら作った最もつらい病気だと思いますね」数々の賞に輝く人気ドラマをいきなり文庫化
【著者紹介】
脚本家。主な作品に日本テレビ系「Mother」(橋田賞)「Woman」、フジテレビ系「東京ラブストーリー」「わたしたちの教科書」(向田賞)「それでも、生きてゆく」(芸術選奨新人賞)「最高の離婚」など。
内容説明
「結婚って、人が自ら作った最もつらい病気だと思いますね」3・11が契機となり、結婚した光生と結夏は、趣味も性格も正反対でケンカばかり。ある日、二人は流れで離婚届を書くが、数日後、結夏が役所に出してしまい…。数々の賞に輝き、いま、最も注目を集める脚本家・坂元裕二が紡いだ人気ドラマのシナリオ、初書籍化!日本民間放送連盟賞、ギャラクシー賞ほか受賞!
著者等紹介
坂元裕二[サカモトユウジ]
脚本家。主な作品に、「わたしたちの教科書」(第26回向田邦子賞)「それでも、生きてゆく」(芸術選奨新人賞、いずれもフジテレビ系)、「Mother」(第19回橋田賞、日本テレビ系)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sumiyuki
6
10回以上見ているドラマ、他にない。サウナの女性は四十代常連客の片桐麻美。@誰かにとって生きる力、みたいになっているものが、誰かにとって便座カバーみたいなものかもしれない@結婚だって離婚だって、どちらも幸せになる途中にいるんですね@外で食べたらレジでお金払うでしょ、家で食べたら美味しいって言うのがお金なの、言わないのは食い逃げなの。こっちは家政婦さんじゃないんだから、仕事じゃないんだから、旦那さんが喜ぶと思うからやるんだから、やってたんだから@一番最初に思い出す人たちが集まっているのが家族だよ2022/02/20
nadaha
6
一時期木曜劇場を毎クール見ていたが、その中でもかなり面白かった作品。男女の機微が色んな切り口で描かれているのが面白いし、さすが坂本雄二だけあってセリフ回しも気が利いてる。人付き合いが苦手で神経質な光生、大雑把な結夏、自由に生きているようで縛られている諒と何か共感できるポイントがあるのもよい。灯里はよくわからん。結夏と灯里の文句の一つ一つが心に刺さるし、光生と諒の不器用さもわかるなぁって思う。「頭がいいとか知識があるとかより、人を元気に出来ることの方がよっぽど価値がある」というセリフには僕も同様に傷ついた。2019/02/20
くるまやさん
5
わたしたちの生きる姿はこういう感じで、それって愛おしい、とても2014/12/07
23歳男性
3
頭空っぽにひたすら会話を追っているだけで楽しいし笑ってしまう。ふとした瞬間に差し込まれる効果的なセリフにはっとさせられる。「関係ない関係ないって言ってたら社会が成り立たないでしょ」(P.376)なんて一番社会性のない光生の口から放たれるから刺さるのか。2023/12/26
n*
3
「違うの。別に誰かが悪いとかじゃないの。ただ、誰かにとって生きる力、みたいになってるものが、誰かにとって便座カバーみたいなものかもしれない」(p.195)2021/04/05