河出文庫
富士の山旅

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  • サイズ 文庫判/ページ数 292p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309412702
  • NDC分類 291.51
  • Cコード C0195

出版社内容情報

世界文化遺産富士山。登山、山岳研究、物見遊山の歴史もまた楽しい。往古の識者の名随筆でたどる山頂から五湖・山麓の富士山岳大全。

【著者紹介】
1969年、神奈川生まれ。登山家、作家。世界第二の高峰K2などに登頂などの後、「サバイバル登山」を開始。著書に『サバイバル登山家』『百年前の山を旅する』『狩猟文学マスターピース』など。

内容説明

世界文化遺産に選ばれた日本一の名山・富士山。その名山に、どう登ってきたか、どう思いを馳せてきたか。五湖をはじめとする山麓から山頂に到るまで、富士を愛し、こだわってきた人びとの二十二の記録。

目次

富士の景観(河東碧梧桐)
富士を望む(田山花袋)
富士の語原(木暮理太郎)
富士の山(ラフカディオ・ハーン)
頂上まで(荻原井泉水)
お鉢廻り(深田久弥)
中道廻り(武田久吉)
すたれ行く富士の古道―村山口のために(小島烏水)
富士へ―千九百〇九年八月(竹久夢二)
富岳に登るの記―天保時代の富岳紀行(有年喜道)〔ほか〕

著者等紹介

服部文祥[ハットリブンショウ]
1969年、神奈川県生まれ。登山家、作家。東京都立大学フランス文学科卒。大学でワンダーフォーゲル部に所属し、オールラウンドな登山を始める。96年、カラコルム・K2登頂。冬季の黒部横断や、黒部別山、剱岳東面の初登攀などを行う。99年より、食料の現地調達を主軸とするサバイバル登山を実践。その後、狩猟も開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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gonta19

75
2014/1/10 Amazonより届く。2015/11/4〜11/7富士山は日本人にとって特別な山であることがよくわかる、様々な人による富士山にまつわる話を、服部文祥さんが纏めた本。富士山にはまだ登ったことがないが、やはり一度は登りたい山である。2015/11/07

yamakujira

2
紀行、随筆、評論など、富士山について文章のアンソロジー。田山花袋や大町桂月などの文人や、小島烏水や深田久弥などの岳人ら、20人の21編の短文が楽しめる。竹久夢二、小暮理太郎、加藤文太郎、加藤泰三、高畑棟材は既読だけれど、それもまたよし。小泉八雲、武田久吉、有年喜道、飯田蛇笏、戸川秋骨などが初読の中ではよかった。相変わらず飲んだくれてる牧水もいいなぁ。出典元が深田久弥の「富士山」からが多いのは編者の手抜きかな。 (★★★☆☆)2014/05/01

jinginakineko

0
富士山をテーマとした随筆のアンソロジー。所収作品はほぼ明治から大正のもので登山の常識はまだ確立されておらず、現代から見ればかなりいい加減な登山ぶり。とはいえ登山の大変さは今も昔も変わらない。ラフカディオ・ハーンが強力に助けられながらヘロヘロで登る様子は去年初めて登った私自身の経験とも重なって親近感がわく。初めて観測所を作った野中至の無茶過ぎる冬季登山、美少女連れではた迷惑な竹久夢二の登山、山麓を歩きながらひたすら飲んだくれる若山牧水……。みんなにみんなの富士山がある。見ても登っても魅力的なのだ、富士山は。2020/06/02

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