出版社内容情報
恋人、夫婦、親子……様々な男女が繰り広げるちょっとおかしな愛と奇跡の物語! 木皿泉が書いた伝説のラジオドラマ、初の書籍化!
【著者紹介】
夫婦脚本家。ドラマ「すいか」で向田邦子賞、「Q10」「しあわせのカタチ~脚本家・木皿泉 創作の“世界”」で2年連続ギャラクシー賞優秀賞。他に「野ブタ。をプロデュース」等。著書『二度寝で番茶』など。
内容説明
恋人、夫婦、友達、親子、婿姑。さまざまな男女が過去・現在・未来で繰り広げる、ちょこっとおかしな愛(?)と奇跡の物語!TOKYO FM系列にて放送されていた伝説のラジオドラマに木皿泉が書き下ろした作品の中から、カップルもの全九話と、オマケの前口上&文庫あとがきを収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
42
クスッと笑えてたまには泣ける木皿さんのラジオドラマの脚本集第2弾は「恋愛」。その後のドラマや小説の原型と思しきネタも多数見受けられ、ファンには堪らないかも。テレビが色々な制約が増えて不自由になったいま、ラジオは自由に本音をさらけ出せる、「優しさの中に実は毒がある」木皿作品にぴったりのメディアだと思います。2017/01/25
野のこ
34
発想がユニーク!始めの世界一小さな夫婦やニコールキッドマンさんになった奥さんは特に変わってた。西村雅彦さんをイメージして読みました。ラジオドラマで聞いてみたかったです。ヘコタレることもあるけれど、2人の力を合わせてミラクルを生み出す。会話は生き生きとしていて喧嘩をしながらも仲が良い男女は素敵でした。 え!?蚊の歯って47本あるって本当??2017/08/25
るぴん
27
2001年〜2008年まで、東京FMで放送されていたラジオドラマの脚本集。番組自体は知らなかったけれど、面白かった。全編男女のセリフのみで構成されている上に、とても短い一つの話の中に毎回オチがあり、クスッと笑えたり、ホロっと泣けたりするのは凄い!さすが木皿泉さん。「トゥクトゥク」「はずかしい二人」「青春九回裏」「おかあさんと呼ばないで」が好き。男性の声は西村雅彦さん、女性ゲストの声も巻末に載っていたので、想像しながら読んだ。実際にラジオで聴いてみたかったな〜。2016/12/11
禿童子
24
2001~2008年に38週分放送されたエネオス提供のラジオコメディ「道草」のシナリオ第2篇。一話が正味5分間の尺に納まる、基本男女2人の会話劇。七夕になると毎年偶然世界のどこかの河のほとりで出会う男女など。何気ない日常の言葉のやり取りが短い時間にドラマチックに盛り上がるのが面白い。「愛」を感じる瞬間は1秒あれば十分だが、年齢を経ても変わらない愛はあるか。嘘の中にも愛があるか。短い中にも深いものを感じさせる。2019/06/11
miyu
18
「平田家」に続き読了。かえすがえすもこのラジオドラマをリアルタイムで聴けなかったのが残念でなりませぬ。耳で味わったのちに目で反芻する・・・どんなにか至福の時だったことでしょう。ま、出会えただけでも「めっけもの」ってことですかね。2014/05/06