出版社内容情報
男は看護師にこう囁いた。「まもなくこの病院は倒産します。」著者が医療業界最大の闇「病院乗っ取り」に挑んだ、医療ミステリ巨編!
【著者紹介】
1988年、『血塗られた神話』でメフィスト賞を受賞しデビュー。著書に『ろくでなし』『無間地獄』『カリスマ』『溝鼠』『悪の華』『忘れ雪』『黒い太陽』『枕女優』『引き出しの中のラブレター』他多数。
内容説明
ある日、看護師の森下早苗の前に現れた、「医療コンサルタント」を名乗る男。彼は、早苗に囁いた。「まもなくこの病院は倒産します。患者を助けたいなら、医師・看護師を我々の系列病院に移籍するよう説得して下さい」―脳裏を過る入院患者や同僚の顔、そして…末期癌でホスピスに入院している父親の姿。決断の時が刻一刻と迫る中、早苗が出した答えとは?医療業界最大の闇「病院乗っ取り」に挑んだ、渾身の医療ミステリー巨編!
著者等紹介
新堂冬樹[シンドウフユキ]
1988年、『血塗られた神話』で第7回メフィスト賞を受賞しデビュー。2007年に芸能プロダクション「新堂プロ」を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Masaaki Kaneda
5
最後の展開が早すぎて エピローグはちょっと良い感じなのにちょっと残念な感じです2016/11/12
読書亀
4
新堂さんの作品だけども、白でも黒でもない。後輩が騙されてるのは見抜けたが、自分の事となると、騙されてしまう。悪い奴は、弱いとこにつけ込むのがうまいんだよね。お父さんの移植のとこはひどすぎる。2017/01/24
シロー
2
数々の駄作を生んだやっつけ新堂定番の復讐物だったので嫌な予感はしてましたがやっぱりな感じの薄っぺらい内容でした。相変わらず白新堂パートがおままごと。黒幕が単なる悪党。なにより病院への復讐を謳いながら自身と同じように苦しむ患者には想いが至らないのか? 序盤提起した現代医療の問題点を得意の取材力で掘り下げて、黒と黒の対決にしたほうが良かったと思われる。主要人物の行動の振れ幅の大きさも異常。内心の葛藤とか全く無しに180度行動が変わるのは狙ってやってるのかな? ラストも微妙だし、兎に角頁が進まない一冊でした。 2016/01/25
鴨の蓮
1
嫌な気持ちだけが残る本…2017/11/03
yuki
1
何というか、純粋すぎてべたべたすぎて、とりあえずがんばって読んだ。騙されてく早苗を馬鹿だなぁと冷めた目で見てしまう…ごめんなさいと思ってしまう本でした。著者と相性があわないんだと思いたい。2016/06/08