内容説明
織田方に着くよう荒木村重を説得するため播磨・伊丹城に単身乗り込んでいった黒田官兵衛。だが村重に不審がられ、城内の想像を絶する狭隘な土牢に一年もの間幽閉される。のちに救出された時には足が不自由になりながらも、秀吉の懐刀として忠節を貫き通した智将の魅力を余すところなく描いた名著。
著者等紹介
鷲尾雨工[ワシオウコウ]
1892年、新潟県生まれ。作家。早稲田大学英文科卒業。学生時代にダヌンツィオの『フランチェスカ・ダ・リミエ』を翻訳出版。卒業後、直木三十五とともに冬夏社を経営するも、関東大震災により半年で倒産。『吉野朝太平記』で第2回直木賞受賞。1952年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちろたろう
33
後半は官兵衛さんの出番少なく、官兵衛さんの生涯全てではないんで、もっと読みたくなる終わり方でした。2017/10/13
勝部守
2
故人の復刻本。会話に違和感があるが、こういうストーリーもいい。2014/05/15
さや
2
黒田官兵衛が主人公の本は初めて読みました。幽閉・救出までの話。淡々としているので読みやすいけど、薄いかな…主人公のわりに後半らへん官兵衛あまり登場しないし。信長と初めて対面して仕えるシーンが1番おもしろかった。官兵衛の先見性とか洞察力とかがよくみえる。あとは半兵衛がかっこいい。2014/01/28
Ribes triste
2
講談本を読む楽しさでした。2014/01/19
石川さん
2
鷲尾雨工を読んだ、という事実が欲しくて読みました!まさに、読んだ、という感想以外ありません。講談調ですし、筋もブレたりして、なるほど、現代に残るには厳しい作家だったんだなあと。2013/09/29