河出文庫<br> 琉璃玉の耳輪

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河出文庫
琉璃玉の耳輪

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  • サイズ 文庫判/ページ数 435p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309412290
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

時は昭和三年―。名探偵唐草七郎の一番弟子にして閨秀の探偵・岡田明子のもとに舞い込んだ摩訶不思議な依頼。「三姉妹を探して下さい。三人とも左の耳に一粒の琉璃玉が嵌った、白金の耳輪をしています」阿片窟の女傑、女掏摸、男装の麗人、旅芸人一座、変態性慾の男、老刑事、放蕩の貴公子…奇想天外、百花繚乱!幻の探偵小説が奇才の筆でいま蘇る!大発見を語った「尾崎翠フォーラム講演抄録」併録。

著者等紹介

津原泰水[ツハラヤスミ]
1964年広島市に生まれる。青山学院大学卒業。少女小説家“津原やすみ”としての活動を経て、97年に現名義で『妖都』を発表。幻想小説作家として本格的に活動を始める。2006年に刊行された『ブラバン』はベストセラーに。また09年『バレエ・メカニック』、11年『11』(第2回Twitter文学賞受賞)は、各種ランキングを席巻した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さくりや

22
めちゃめちゃ面白かった!尾崎翠は『第七官界彷徨』のみ、津原泰水は『11』『綺譚集』を読破してからの本作。尾崎の夢見がちで無垢でありながら底無しにセクシュアルな少女像と、津原の濃密でアーティスティックな文才が見事にマッチしていて最高だった。地下でのシーンなんて禁断の果実を食べたよう。嗚呼甘美、耽美……!明子とマリーという、女が恋に落ちる女2人がヒロインなのもデカい。町子シリーズと本作が『八犬伝』オマージュ説は興味深かった。『八犬伝』から文学に入ったもので……2020/11/26

さくりや

20
久しぶりに読み直したらめちゃめちゃ面白い。今まで読んだ本の中で1番面白いかも。怒濤の伏線と謎めく事件、登場人物たちの思惑が少しずつ確実に収斂していく構成。それに耽美でフェチズム的ですらある文体が見事にハマっている。見世物小屋、伯爵一族、女探偵、支那人の姉妹、同性愛という怪奇小説的なケレン味のある世界観に酔いしれる。「変態性慾の男!」という言葉が浮かないワーディングよ……。メインキャラに女性が多いのが、エログロナンセンスを品良く仕上げている。誰が読んでも魅力が伝わる1冊だと思う2022/11/01

あんこ

16
尾崎翠への愛もたっぷり感じられました。そして、尾崎翠の世界観を引き継ぎながらも、しっかりとオリジナリティ溢れる1冊。特に魅力的だったのは、尾崎翠作品の方ではさらりとしか触れられていない登場人物の物語まで描いてくれていたことと、明子がより深みを増していたこと。娯楽ものとしての探偵小説だけど、津原泰水と尾崎翠の幻想性が詰まっていて、恍惚とします。2015/12/30

メイ&まー

14
片耳に瑠璃玉の耳輪をつけた3姉妹をめぐって、女探偵、敏腕探偵、伯爵令息、女掏摸、軽業師、刑事などなど濃い面々が活躍する壮大な物語。導入部は正直退屈だった。しかし、明夫が阿片窟に潜入するあたりで俄然面白くなってきてあとはもう夢中。尾崎翠が応募した映画脚本がもとになっているのだけど、この現代で津原泰水がその原案をもとに書き、こうやって私たちの手元に届いたことのなんとありがたいことか。未読だけど尾崎の脚本そのものより、もしくはまかり間違って映画化されていたとしても、こんなに面白くはならなかったんじゃないかしら。2014/01/02

ゆう

13
いただいた本。謎の婦人に琉璃玉の耳輪をつけた三姉妹を捜索するように依頼された女探偵と三姉妹を取り巻く登場人物たち。昭和初期のレトロな雰囲気満載の一冊。旧漢字や言葉遣いに最初は苦戦したけど、男性人格を呼び出したくだりから盛り上がってきました。小説というより舞台や映画の脚本を読んでる感じ~…と思ってたら、脚本を元にしたものだったのね。ハッピーエンドとは言えないけど、これがまたなかなか。2014/01/15

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