河出文庫<br> 巷談辞典

電子版価格
¥1,045
  • 電書あり

河出文庫
巷談辞典

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 459p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309412016
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

漢字四文字の成句をお題に、言葉の奇才井上ひさしが時事ネタから男女のエピソードまで、縦横無尽、自由自在に考察した爆笑必至のエッセイ集。『夕刊フジ』の名物コーナー、「百回連載」として毎日生み出されたスピード感溢れる一一〇篇と、山藤章二による傑作イラストをたっぷり収録。

目次

前途遼遠
奇矯浮薄
求人求職
余暇善用
石女名器
危機一髪
処女崇拝
誤字脱字
清濁併呑
自給自足〔ほか〕

著者等紹介

井上ひさし[イノウエヒサシ]
1934年、山形県生まれ。上智大学外国語学部フランス語科卒。浅草フランス座文芸部員兼進行係などを経て文筆業に入る。47年に『手鎖心中』で直木賞、56年に『吉里吉里人』で読売文学賞、日本SF大賞などを受賞。他、小説、戯曲、テレビ脚本などで受賞他数。著書多数。2010年4月9日、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山田太郎

46
山藤章二と一緒にやるこの夕刊フジのエッセイは外れがなくてどれも面白い。こんな下ネタ多かったかなと思いつつ再読。しかし、今出すと炎上しそうなネタがけっこう多い気がする。2014/05/23

しゃんしゃん

8
言葉の天才。語呂合わせ狂、ドタバタ作家、井上ひさしの巷談集。ストリップ小屋の構成から人形劇、SF小説そして戯曲まで彼に掛かればアラ不思議。夕刊フジに毎日連載された著者40歳にして日々投げつける紙つぶて集。下半身ネタが炸裂かと思いきや、自身の容貌と遅筆の自虐ネタまで、馬鹿馬鹿しく、汚らわしい見事な言葉の組み合わせ。脳みそが柔らかくなることは確実。連載の4ヶ月間でノートに著した4文字の成句はなんと2,184個。山藤章二のイラストとの掛け合いも秀逸で読み応え充分な作品でした。2018/01/21

Porco

6
語呂合わせの神、(存在が)スラップスティックな作家、井上ひさしの巷談集。元は夕刊フジに毎日連載されたという。当時リゲインのコピーを地でいっていた企業戦士がメインターゲットらしく、いかにもThe昭和的な下品で馬鹿馬鹿しく汚らわしい小文。 だが、そのブラック・ユーモアさが堪らない。 今の世では眉を明らかに寄せられるであろうから、これは他人様には勧めたりはせず、一人でゲラゲラ笑っておくとする。2022/01/09

Takao

5
2013年2月20日発行(2013年4月30日、3刷)。単行本は文芸春秋社より1981年3月刊行。初出は「夕刊フジ」1974年12月10日〜1975年4月18日。「四文字の成句」をお題にして書かれたエッセー。山藤章二のイラストが楽しい。最後の方の「阿弥陀佛」に著者は2184の「四文字の成句」(四字熟語)を収集した、と書かれている。その中から選りすぐった110が収録されている。夕刊紙連載ということで下ネタも多いが、「笑い」が詰まっている。2017/04/08

東森久利斗

3
漢字四文字が創造する無限の可能性、底なしの世界。猟奇的ともいえる漢字四文字への執着。正当派の故事から人名まで、変幻自在、自由自在、縦横無尽、奇想天外、予測不能、抱腹絶倒、傍若無人、猪突猛進、一心不乱、唯一無二、意味不明、孤立無援、絶対絶命、etc、な巷談 100連発。時事ネタ、社会批判・風刺、愚痴、趣味嗜好、恨みつらみ、バカネタ、苦し紛れの活字の羅列まで。井上ひさしマニア垂涎、必読の書。山藤章二のイラストが最高。文春文庫で読了。2022/03/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6390166
  • ご注意事項