内容説明
歴史の裏に「酒」あり。相当の酒豪と思われている者が実はそうではなかったり、逆に意外な人物が酒豪だったりする。とくに学者や芸術家、知識人の類が実は意外と呑ん兵衛が多く、酒をめぐる珍談奇談も絶えない。歴史学と民俗学の融合を展開した碩学による、「酒」と「呑ん兵衛」が主役の異色の社会史。
目次
酒の原始的意味
古代貴人の酒、民衆の酒
酒で人生達観の大伴旅人
酒宴好きの宮廷人
平安公卿の酒
強い酒で人をつかむ
源平武将と酒
名執権と酒
鎌倉末期の酒
酒の浸みこむ室町幕府〔ほか〕
著者等紹介
和歌森太郎[ワカモリタロウ]
1915年、千葉県生まれ。歴史学者、民俗学者。東京教育大学名誉教授。専門は日本の民衆史・修験道史。1977年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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LaVieHeart
4
古代から近世までの酒席を、酒豪の逸話と共に紹介してくれる。 「下戸」や「椀飯振舞」等等、今も残る酒席由来の言葉など、酒絡みの豆知識も増え、面白く読めた。 。。。本来は、「大盤振舞(おおばんぶるまい)」じゃなくて「椀飯振舞(おうばんぶるまい)」なんですってよ。。。 2021/05/16
まさ影
3
このような作品を「滋味あふれる歴史随筆」というのであろう。2013/03/27
TZK
2
酒というワンテーマで日本史の登場人物のエピソードを古代から近代まで語ったエッセイ。 気軽に読めてよかったです。昔の酒飲みでも色々なタイプがいる。2017/09/06
古墳くん
1
酒飲みの人のことが書いてあるとはえ、だいたい飲む単位が単位が「升」だもんなー。すげぇ。2023/03/04
うえ
1
「長屋王は、天武天皇の皇孫で、藤原不比等の娘光明子が聖武天皇の夫人であったのを、妃をとびこし、いきなり皇后に立てられそうになったときに、藤原勢力に反対した硬骨漢であった」2013/12/25