内容説明
「しゃべるところ以上のところにふみだすことが、しゃべることを保つためにも必要だ。」戦時下の抵抗、ハンセン病の人びととの交流、ベ平連、朝鮮人・韓国人との共生…。さまざまな行動の現場にコミットし続けてきた鶴見俊輔。その思考と身ぶりの軌跡を初めてまとめたコレクション。文庫オリジナル。
目次
1 わたしのなかの根拠(「殺されたくない」を根拠に;遠い記憶としてではなく ほか)
2 日付を帯びた行動(いくつもの太鼓のあいだにもっと見事な調和を;すわりこみまで―反戦の非暴力直接行動 ほか)
3 脱走兵たちの横顔(脱走兵の肖像;ポールののこしたもの ほか)
4 隣人としてのコリアン(詩人と民衆;朝鮮人の登場する小説 ほか)
5 先を行くひとと歩む(コンラッド再考;田中正造―農民の初心をつらぬいた抵抗 ほか)
著者等紹介
鶴見俊輔[ツルミシュンスケ]
1922年生まれ。哲学者。雑誌「思想の科学」発行の中核を担い、ベ平連など社会運動にも携わる。評論も多く、その対象は社会問題から小説、大衆芸術までと幅広い
黒川創[クロカワソウ]
1961年生まれ。作家。十代の頃から「思想の科学」に携わり、鶴見俊輔らとともに編集活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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