河出文庫<br> 思想をつむぐ人たち―鶴見俊輔コレクション〈1〉

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河出文庫
思想をつむぐ人たち―鶴見俊輔コレクション〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 485p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309411743
  • NDC分類 280.4
  • Cコード C0110

内容説明

「専門哲学の外にいる哲学者が人類の中にいると考え、むしろそこから、その哲学を考えてみたい。」先人の生き方を知ることで、ものの見方を日々更新し続けてきた鶴見がつむぐ、オーウェル、花田清輝、ミヤコ蝶々、武谷三男…らの思想と肖像。みずみずしい小伝のなかから、人物を通じて鶴見の哲学の根本に触れる作品を精選した、文庫オリジナル・コレクション。

目次

1 自分の足で立って歩く(イシが伝えてくれたこと;イシャウッド―小さな政治に光をあてたひと ほか)
2 方法としての伝記(戦後の新たな思想家たち;戸坂潤―獄死した哲学者 ほか)
3 家のなかの夢(伸六と父;義円の母 ほか)
4 名残のおもかげ(ヤングさんのこと;大臣の民主主義と由比忠之進 ほか)

著者等紹介

鶴見俊輔[ツルミシュンスケ]
1922年生まれ。哲学者。雑誌「思想の科学」発行の中核を担い、べ平連など社会運動にも携わる。評論も多く、その対象は社会問題から小説、大衆芸術までと幅広い

黒川創[クロカワソウ]
1961年生まれ。作家。十代の頃から「思想の科学」に携わり、鶴見俊輔らとともに編集活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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yumiha

39
ル=グウィンを見つけて、ええっ!と驚く。ル=グウィンの作品の底流には、その父が親しく付き合った原住アメリカ人「イシ」とその伝記を書いた母があった!ということにぶち当たり、ファンタジー小説の面白さだけで読み過ごしてしまったことを反省した。『ゲド戦記』の本当の名前を教えていけないことの意味を思い返す。また、新島襄の約1年をかけて函館からボストンへ向かう船の旅の様子も興味深かった。武士の魂の大刀を、ついで小刀を手放し、名無しの人間から行き当たりばったりに「ジョウ」と呼ばれるようになった経緯は、大きな転換点だ。2020/10/09

踊る猫

28
ゆとりを感じた。悪く言えば曖昧さ。今の水準からすれば厳密さが足りないと一蹴されてしまうほどの論理の甘さも、しかし鶴見の柔らかい筆致に掛かればむしろ美点のように感じられてしまう。「不良」だったこと、必ずしも哲学や現代思想プロパーの人間ではなくアマチュアだった自分自身を恥じず/隠さずに語っているところが、ノーガード戦法のようでおっかないとヒヤヒヤしてしまう反面、憎めないなとも思う。高橋源一郎・加藤典洋がこの知識人から受け継いだのはなんだったのだろう? と思って読むと味わい深い。このおおらかさ、嫌いにはなれない2019/10/24

フム

18
このところ映画を観たり本を読んだり、興味を持っている金子文子について書かれていると知り購入した。鶴見俊輔の著作の中から黒川創が鶴見に影響を与えた先人についてのアンソロジーとして編集したもの。どんな人物について書いたとしても、その中には自分自身が語られるものであろうが、金子文子についてはこの本の最初に文子の伝記が書かれた文章がおかれ、そして最後に再び彼女の書いた獄中日記が引用され、「自分の中に、あい似た直感をもち、両者とひびきあうものを感じる。」とそれは結ばれている。そのひびきあうものが何だったのか…2019/03/29

fonfon

18
鶴見さんを「尊敬の名人」と喝破したのは南伸坊だったが、これは鶴見さんの口癖である「驚くべき人に出会った」伝記類のアンソロジー。「歴史上の人物は生まれてからの長い年月の間にであった様々な人々がその内面に入ってくることをとおして彼ら自身になり得たのであり、それらの人物について書かれる伝記もまた、人と人が出会う場所としてあらわれる」(p303) そして、これらの人物に共感する鶴見さんに出会い、読者は自分じしんに出会う、という仕組み。鶴見さんは「漂流者」「亡命者」の立ち位置から日本を眺めているようだ。超おすすめ!2012/09/13

ネムル

13
右だ左だと安易に流れず、適格に思想を盗み出す、尊敬のひと鶴見俊輔。さながらプラグマティズムの実践集のようである。2018/01/31

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