河出文庫<br> 私の戦後追想

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河出文庫
私の戦後追想

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  • サイズ 文庫判/ページ数 285p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309411606
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

旧制中学に入学した年に戦争が始まり、旧制高校に入学した年に戦争が終結したのは、奇妙な偶然である。―著者の記憶の底から拾い上げた戦中戦後のエピソードをはじめ、東京や鎌倉の思い出、酒や食べ物などの日々雑感、そして最後の病床期など、好奇心に満ち、乾いた筆致でユーモラスに書かれた体験談。『私の少年時代』に続く自伝的回想エッセイ集。

目次

勤労動員と終戦(帝都をあとに颯爽と;血みどろな軍歌 ほか)
戦後の日々(戦前戦後、私の銀座;ポツダム文科の弁 ほか)
日々雑感(威勢のわるい発言;よいお酒とよい葉巻さえあれば ほか)
記憶の中の風景(変化する町;駒込駅、土手に咲くツツジの花 ほか)
病床にて(体験;妙な考えごと ほか)

著者等紹介

澁澤龍彦[シブサワタツヒコ]
1928‐87年。東京生まれ。本名龍雄。東大仏文科卒業後、マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介するかたわら、人間精神や文明の暗黒面に光をあてる多彩なエッセイを発表。晩年は小説に独自の世界を拓いて、広く読まれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

36
昭和3〜62年に生きた文学者、澁澤龍彦氏のエッセイ。私の親世代では飛び切り都会的な感性。時代なりの歪みや偏見はあるものの、我がままと皮肉がいっぱいのおしゃべりは楽しい。中高生ごろに体験した戦争へのシニカルな捉え方。日本の風土そのものを見据える反骨ぶり。人の顔色をうかがわず、寄りかからず潔い。表現も瑞々しく鋭い。終戦直後に軍の倉庫から拳銃を盗み出す、その瞬間の怯えと歓喜。吉行淳之介のはしゃいだ仕草と表情。深谷にあった澁澤家の大邸宅で、少年の著者が見た強欲で残酷で可愛い人たち。後の嗜好につながっている。2020/08/01

双海(ふたみ)

22
久々の澁澤。戦前戦中の話が好きなのでどっぷり浸かってしまった。ぼんやりと私も戦前の東京を歩いたことがある気がしてしまうほど「鮮明に」情景が浮かんでくる。旧制中学へ入った年に太平洋戦争がはじまり、旧制高校へ入った年に終戦を迎えた澁澤。灰色の青春かと思いきや、案外そうでもなかったようだ。「すでに満17歳になっていた私たちの世代は、占領下の日本に滔々と流れこんできたアメリカ民主主義には一向に惹きつけられなかった。かえって、戦争前の昭和初期のフランス文化には、ふしぎなノスタルジアを感じたのだった。」(p82)2016/07/16

マッキー

17
最終章「穴ノアル肉体ノコト」で、病気のため喉に穴を開けられた澁澤が「穴の数が女と同じ」になったことに関して「私ののどの穴は、もしかしたら女陰の代替物なのかもしれない」って言及していたのが鮮烈な印象だった。病床にいながらもこういう発想できるの、尊敬する。2016/04/11

たくのみ

14
サドマゾ論争や暗黒面を描いた作品が多いという渋澤龍彦さんの随筆集。アナーキーな方かと思ったら「皇居を取っ払ってしまえ」という程度でそんなに過激じゃない。過去に発表されたエッセイの時系列での再編集なので、重複も多いが、豊かな少年期を過ごした田端・中里・小石川への深い憧憬。戦後の混乱と畸形的に発展する東京への怒り。昔の街並みを懐かしむ正統派文化人の香りの方が深い。なんだか戦前と戦後すぐの東京を歩いているようだ。2014/08/12

ゆきだるま

6
博物学的な話ではなく、戦時、戦後の自身の話、風景の話。前に読んだ本と重複してるとこもあったし、同じ話が何度か載ってたりするのだけど。暗い背景も多々感じる中で、捉え方が独特というか、おもしろがってるというか、根が鬱々としてないというか、真っ直ぐに感じで真っ直ぐに怒ったり笑ったりしてるし、自由かと思えば落としたりと。昭和の風景の描写がなんともノスタルジックな気持ちになる。2021/12/16

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