内容説明
お金と引き換えに、若さと自分と愛を売る。この仕事は、最終で最後の仕事だよ。ゲイタウン、新宿二丁目。親に棄てられ、借金にまみれ、ギャンブルで負け、女をはらませ…。様々な事情を抱く男の子達が、今夜もある決意をしてこの街に流れつく。あふれる哀歓に満ちた感動のドラマ、待望の文庫化。
目次
第1章 ウリセン稼業の始まり
第2章 ウリセンの三百六十五日
第3章 一夜、男の子と戯れるお客様達
第4章 ボーイ達それぞれの事情
第5章 借金と高額収入と
第6章 毎日がドラマの連続
著者等紹介
飛川直也[ヒカワナオヤ]
1948年、東京生まれ。美容室経営の傍ら、1994年にウリセンの店を、2007年にカウンターバー「bambino」をそれぞれオープン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とり
2
しっかりしなければな、と思わせてくれるお話。このボーイ達は、おそらく私と同年代だろうから余計にそう思ったのかもしれない。明日もあるさ、だから貯金しよう。2012/05/06
ちあきほ
1
ウリセン、売り専、つまり買われる…相手は異性と限らない。かわいい、かっこいい、面白い、優しい…人は1人では生きていけないから、時には誰かに居て欲しくて、だからその時に居てほしい人を選ぶんだろう。抱くとか抱かれるとか以外でも、独り身が辛い時にだけ寄り添ってくれる人、ウリセン。売る人買う人それぞれに色々な事情があって、この世は真小説より奇なり…。2017/07/17
Erika
1
●お金と引き換えに、若さと自分と愛を売る。この仕事は、最終で最後の仕事だよ。ゲイタウン、新宿二丁目。親に棄てられ、借金にまみれ、ギャンブルで負け、女をはらませ…。様々な事情を抱く男の子達が、今夜もある決意をしてこの街に流れつく。あふれる哀歓に満ちた感動のドラマ、待望の文庫化。☆小説だと思って読んでいたので面白かったが、現実だと思うと複雑な気持ち。強い意志がないとやっていけない世界なのだろう。2012/12/16
はちくま
1
マナーとか他者への思いやりとか将来計画とか、彼らだけの話じゃなくて自分にもはねかえってくる話なわけで、思わず「ほんとにそうですね!」と拝聴してしまった。野次馬気分で読んでも、学ぶところはけっこうあると思う。 2012/10/07
skellig@topsy-turvy
1
本当に人生はいろいろ。実に凡庸な言い方だけど。世界は狭くて、でも決して狭くはない。2012/09/04