内容説明
より幸せに生きるヒント満載。伝説の名エッセイ、待望の文庫化。
目次
春のポプリ
夏のポプリ
秋のポプリ
冬のポプリ
鎌倉感傷旅行
文化村感傷旅行
山陰感傷旅行
松本感傷旅行
著者等紹介
熊井明子[クマイアキコ]
長野県松本市に生まれる。信州大学教育学部(松本分校)修了。映画監督熊井啓と結婚。執筆のかたわら長年ポプリやハーブの研究を続け、シェイクスピアにも造詣が深い。『シェイクスピアの香り』(東京書籍)をはじめとする著作活動に対し、1999年第7回山本安英賞を贈られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふう
75
「なんて丁寧な生き方をする人だろう」というのが一番の印象。道端の小さな花、本で出会った詩歌、そしてさまざまな機会に触れあった人々を、やさしく温かなまなざしと思いで包み込み、そうすることで自分も豊かになれるのだと教えられます。時代を考えると、きっと辛いことや気持ちの行き止まりを感じることもたくさんあったと思いますが、柔らかな心と芯の強さで「奇跡の一日」を生きてきたのだと感じました。遠い山の向こうの知らない町よ~♫ 南の海のそばで育った子ども時代、山の向こうや北国、西洋的なものに憧れていたことを思い出しました2016/03/09
U
39
職場の先輩が貸してくださった本。熊井明子さんは初よみでしたが、「暮らし」に対するセンサーの豊かさに驚き、同じことの繰り返しと思いがちな日々を、楽しくする工夫の名人だと思いました。わたしが好きなものも話題に上がっていて、共通点に嬉しくなる場面も。続編もよんでみたいと思いました。リラックスしてよめるエッセイです。2017/02/17
橘
23
とても素敵なひとときでした。生活を、生き方を優しく整えてくださるような文章です。夢を実現させる方法、やってみようと思いました。2015/04/18
まゆら
21
ポプリの研究家としても名高い熊井明子さんが暮らしの中で感じるささやかな幸せや苦悩を柔らかく綴る名エッセイ。書物や詩歌や映画からの引用の多さに旺盛な好奇心と博識さが滲みでる。エッセイといっても一編は一頁くらいの短いものなのでさくさく味わいながら読めます。たおやかで優しくて行動力のある女性がきっと好みそうな、日々を丁寧に自分らしく生きてゆくヒントの詰まったエッセイでした。解説の梨木香歩さんも影響を受けたそうで、梨木さんの文章のエッセンスと同じものを感じます。2014/10/17
まゆら
16
再読。前回読んだ時より、自分に沁み込む感じがする。今の自分に必要な部分が多いからだろうと思う。熊井さんの柔軟で前向きな文章は物事の良い点を多く見る事によって、人生を前向きに幸せを自ら掴んで行こうという姿勢を感じます。これは文庫なので、単行で出ている続きも読んでみたい。2015/12/06