内容説明
藤沢周平の小説世界では、正義感と野心、貧困と平穏、破滅と再生…が背中合わせになっている。それらの相反するものが、一人の人生や一つの行動において、交互に変転する。そこにあるのは、人生論ではなく人生そのものである。藤沢周平は、明快な人生を語らないことで、じつは「人生の重大な秘密」を語っているのだ。
目次
1章 家族のかたち
2章 運命に生きる
3章 心情を懐いて…
4章 女がいて、男がいる
5章 信条をつらぬく
6章 勤めるという人生
7章 頂点をめざす
著者等紹介
野火迅[ノビジン]
1957年生まれ。早稲田大学卒業。出版社の書籍編集長を経て、文筆活動を開始。日本古代史、中世史を中心とした歴史小説を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。