河出文庫<br> 定本 夜戦と永遠〈上〉―フーコー・ラカン・ルジャンドル

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河出文庫
定本 夜戦と永遠〈上〉―フーコー・ラカン・ルジャンドル

  • 佐々木 中【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 567p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309410876
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0110

内容説明

重厚な原典準拠に支えられ、強靱な論理が流麗な文体で舞う。誰もがなし得なかった徹底的な読解によって、現代思想の常套を内破する「永遠の夜戦」の時空が、今ここに浮かび上がる―。『切りとれ、あの祈る手を』で思想・文学界を席巻した佐々木中の原点にして主著、補遺論文を付して遂に定本なる。女性に‐なる‐ラカンが叫び、知られざる泰斗・ルジャンドルが微笑する。恐れなき闘争の思想が、かくて蘇生を果たす。

目次

第1部 ジャック・ラカン、大他者の享楽の非神学(何故の難解さか;“鏡”という装置―ナルシスに囁くエコー;享楽のレギュレータ―ファルスと対象a;女性の享楽、大他者の享楽―精神分析の臨界点;表象と死体―ハイデガー・ブランショ・ギンズブルグ)
第2部 ピエール・ルジャンドル、神話の厨房の匂い(「彼らは戻って来る。刃を携えて」―ルジャンドルとは誰か;“鏡”の策略―政治的愛と「ドグマ」の意味;根拠律と分割原理―「何故」の問い;系譜原理と“父”―誰かの子であること、誰かの親であること;世俗化を相対化する―“中世解釈者革命”と「国家の期限」)

著者等紹介

佐々木中[ササキアタル]
1973年青森県生。作家、哲学者。東京大学文学部思想文化学科卒業、東京大学大学院人文社会研究系基礎文化研究専攻宗教学宗教史学専門分野博士課程修了。博士(文学)。現在、法政大学非常勤講師。専攻は哲学、現代思想、理論宗教学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

70
難解なラカンの基本概念を整理し解説し、彼の元弟子であったルジャンドルの『ドグマ人類学』を紹介する。この著者の文体が実に面白い。あえて言うなら扇動家の説教のような、小林秀雄的というか、語られる内容もあるがこの調子に痺れてしまう。もともとこれは博士論文であり、文庫化してしまう河出書房に驚く。ちなみに、千葉雅也『動きすぎてはいけない』も博士論文で同じ河出文庫ででている。上巻ではルジャンドルの紹介と新たな革命の可能性を語る。面白く書くという才能におののきつつようやく読み終えた、個人的宿題本。下巻に。2018/06/05

Aster

47
今こういう時期に読めて良かったと思った。ラカンに関しては入門とは言い難いけれど、改めて概念を噛み砕いてくれる。ただルジャンドルはラカンの議論を元にしているので2章以降は初学者のハードルは相当に高い気がする。自分も挫けそうだった。しかしながら章の後半になるにつれて、反復して強調してくれるある種冗漫な口調の為に、イメージが掴めてくる。熱い…!ここまで来たら後半のフーコーも理解出来るのではないか、いや、理解出来なかったら理解出来るまで読む。絶対に。2021/02/05

白義

18
佐々木中の原点。とにかく重厚で文章の密度と熱が異常、テンションの高い本だけど論の運びはさすがに面白い。ラカンの主体、他者論を明快に再構成して解説できているし、ルジャンドルへの移行もスムーズ。秩序だった人間主体の根拠付け、同一化からそれに収まらない神秘、享楽としての女性への生成変化、文学への賭けは切手本まで一貫する佐々木中のモチーフだろう。現代思想には希な体系性、普遍性の高いラカン理論を国家や法、社会に向けたルジャンドルの解説もお見事。マネージメント原理の管理社会が現代のイデオロギーというのは上手い2011/11/04

Bartleby

17
今回は内容を読め込めたとは言えない。むしろ著者の密度の濃い文体に飲み込まれていたというのが正確だと思う。難解で困難な理路を辿っていく途上で時折挟まれる過剰なまでの列挙や叙情的な描写には、読んでいて陶然とさせられる。なかでも、形式としての言語から文体としての言語へ、そしてフマニタスとしての人間からアントロポスとしての人間への転換を語る箇所はとりわけ鮮やかで、その圧倒的な描写で抽象的な論理を補いつつ読者に転換後の世界を垣間見させてくれるようなものだった。ひとまず下巻までこの流れに飲まれながら進んでみたい。2013/12/23

Shin

11
時に過剰とも言えるレトリックと元々が難解なテクスト群の連続に眩暈を覚えるが、不思議と頭の中には著者の言う「理路」が静かに流れこんできて、読んでいて心地よさすら感じる。ルジャンドルは存在すら知らなかったが、現代社会が抱える病理と欺瞞にこの上無く本質的な批判を与えていて、著者ならずとも「何も終わらない、何も。」という知的に前向きな気分にさせてくれる。批評とは、文学とは、そしてテクストとは、きっとこうでなければならないのだろう。理解しようとするのではなく、静かな音楽に身を委ねるように頁を繰るのが良いと思う。2012/05/05

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