内容説明
智から無知へ、賢から愚へ、人間の普遍的な心の深層で悩み、非僧非俗のまま横ざまに庶民の暮らしのなかに入り、自己の思想を人々に伝えようと努めたその奇蹟の行跡を一次資料だけから辿り、日本思想史上空前の絶対平等思想と、死の意識を媒介にした尖鋭な実存思想の本質を始めて明らかにする画期的な親鸞理解の書。『歎異抄』語録全解付。
目次
1章 法然
2章 仏教と密教、および時代の社会相
3章 親鸞(女犯;流罪;帰洛;造悪無碍;唯円;横超;『教行信証』;蓮如と『歎異抄』;『歎異抄』中の親鸞語録;悪人正機と法然への訣別)
親鸞と道元と一遍、そして私―あとがきにかえて
著者等紹介
石井恭二[イシイキョウジ]
1928年、東京生まれ。57年に現代思想社を創業し出版人として一時代を画す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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