河出文庫<br> 木橋 (新装版)

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河出文庫
木橋 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 210p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309410456
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

津軽の十三歳は悲しい―うつりゆく東北の四季の中に、幼い生の苦しみをみずみずしく刻む名作「木橋」、横浜港での沖仲仕としての日々を回想した「土堤」、および「なぜか、アバシリ」を収録。作家・永山の誕生を告げる第一作品集。

著者等紹介

永山則夫[ナガヤマノリオ]
1949年、北海道生まれ。青森の中学校卒業後、上京。店員、自動車塗装工、日雇労働者等を経て、68年、四件の連続射殺事件を起こし、69年逮捕。90年死刑確定、97年執行。83年、「木橋」で新日本文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Take@磨穿鉄靴

36
永山氏。4人の命を奪った死刑囚の作品。自伝。行った行為は身勝手で決して許される事ではないが生い立ちを読むにつれて同情はした。幼少期の虐待や教育の放棄(彼は学ぶ機会を何度も与えられているけど自分でそれを放棄している。)がこのような人間を形成するのかと愛情と教育の大切さを感じた。小説自体は丁寧に書いているのだろうけど稚拙な(特に序盤)印象が残った。著者の経歴から話題性で売るから編集者も作品そのものの質には拘らなかったのかな。この本は作者込みで完結。作品としてなら★★☆☆☆2023/01/09

なる

17
『木橋』は限りなく永山本人をモデルとしたN少年の幼少期を中心に描く。根は真面目だけれど境遇が彼を変質させたのだろうというのが、感情表現に不器用な文章から感じられる。作者の引き起こした犯罪を考えても露骨に感情移入はできないまでも漫画本のエピソードなど共感できそうなものが時折ある。終盤の木橋のくだりは圧巻。幼少期における家族の愛がどれだけ大事なことか。併録の『土堤』は多摩川の土手。川崎駅周辺の雰囲気は今も健在する。登場するプレス工場は地元民ならピンとくる。2019年の台風被害が甚大だった筈。2020/05/28

おにぎりの具が鮑でゴメンナサイ

17
4件もの強盗殺人を犯した死刑囚が作者である。その事実を知らずに読む人は皆無であろうし、知らずに読んではあまりにも意味がない。小説として表現が優れているということはなく、語られる物語も自己憐憫による美化と弁解に聞こえなくもない。しかし彼が彼を擁護しようとする企図を越えて、ときに制御を失って横溢する哀しさと悔しさに荒んだ文章が、見捨てられた子の貧困と不遇により削られた醜いささくれとなって心に突き刺さった。それにより一級の価値がある本になったと思う。彼を極悪人に育ててしまった社会に罪はないのかと自問する。2014/05/28

ふみふむ

15
刑罰の是非は別にして、剥き出しの貧困や虐待、育児放棄は読んでいて胸が締め付けられた。今なお、そうした社会的な問題は解決されていない。2010/12/13

犬養三千代

9
何とも言えない。哀れでもなく、可哀想でもなく、やるせなさで胸が一杯になる。N少年への母親の無関心、兄の暴力。これは虐待だ。条件反射的に「逃げる」「密航」まで企てる。挿し絵もかれが描いている。 拘置所というのは彼にとっての救いたったのか。自分を見つめ直せる環境が拘置所というのも ため息。2017/12/19

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