内容説明
「私は、金毘羅になった!」1956年嵐の夜、人の子の体を借りて、深海から陸に移り住んだ私=「金毘羅」。失った過去の記憶が甦る時、近代が封印した、魂の歴史と祈りの本質がついに開かれる。21世紀いまだ解決されざる内面の神話に挑戦した、超絶怒濤の世界文学。第16回伊藤整文学賞受賞作品。著者記念碑的代表作。
著者等紹介
笙野頼子[ショウノヨリコ]
1956年、三重県生まれ。81年「極楽」で第24回群像新人文学賞を受賞し、デビュー。91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞を受賞。94年『二百回忌』で三島由紀夫賞、「タイムスリップ・コンビナート」で芥川賞を受賞。2001年『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞を受賞。05年『金毘羅』で伊藤整文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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