河出文庫
サンカと説教強盗―闇と漂泊の民俗史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 218p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309410364
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0139

内容説明

昭和初期、東京に「説教強盗」が現れた。その名は妻木松吉。その兇悪な手口から、警察は犯人サンカ説を流した。捜査当局に対抗し犯人を追う、後のサンカ小説家、新聞記者三角寛。大戦を前にして物情騒然たる帝都の、富裕な新興住宅地西北地区にねらいを定めた一世説教強盗の、謎に包まれた出自と捕まるまでの犯行経路を追う。

目次

第1章 説教強盗とは
第2章 説教強盗事件の地理
第3章 翻弄された捜査陣
第4章 説教強盗捕縛さる
第5章 新聞記者三角寛の挑戦
第6章 説教強盗「山窩」説
第7章 「山窩」の虚像と実像
第8章 「サンカ」とは何か
第9章 サンカの漂泊性と被差別性
第10章 三角サンカ学の意味
補章 サンカ再論

著者等紹介

礫川全次[コイシカワゼンジ]
1949年生まれ、在野史家。フィールドは、近現代史、犯罪・特殊民俗学。歴史民俗学研究会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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