河出文庫
わが落語鑑賞―安藤鶴夫の「読む落語」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 510p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309409788
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0176

内容説明

「富久」「明鳥」「芝浜」…。落語好きなら誰もが知っている古典落語の名作を、自らの解釈、名人たちの演出を下敷きに、新たに読み解いた傑作「読む落語」集。高座の臨場感あふれる安藤鶴夫の筆は、読者をあの頃の寄席の世界へと招き寄せる。噺に登場する用語の語釈も収録され、落語初心者にも楽しめる一冊。

目次

富久
百川
船徳
笠碁
鰻の幇間
心眼
酢豆腐
厩火事
素人鰻
愛宕山
寝床
明烏
芝浜
つるつる
品川心中
へっつい幽霊

著者等紹介

安藤鶴夫[アンドウツルオ]
1908年、東京浅草橋生まれ。作家、演劇評論家。劇評、演芸評、随筆、小説など精力的な執筆活動を行い、“あんつるさん”の愛称で親しまれる。64年『巷談本牧亭』で直木賞受賞。1969年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

54
コロナの影響でもあるけれど、落語会へ行く機会が減ってしまった。YouTubeで名人たちの音源を聴くことはできますが、きっと生の落語に植えているんだろうと思います。気がついたら一年前にも読んでいて再読になります。安藤鶴夫さんの文章は読みやすい。私には、落語の教科書のようです。2021/08/29

fwhd8325

50
元本は1965年とありますが、初出はさらに遡ります。古典落語に使われる表現や名称は、今では使われていないものも多く、本寸法で演じると下げの意味がわからない噺もたくさんあります。最近は、古典でも現代風にアレンジしたり、新しい要素を取り入れたりして演じる方も増えています。この著書に残された記録はとても貴重なものだと思います。今は、名人の音声も気軽に聞くことができるので、ここに取り上げられた噺をBGMにして、著書を読むという楽しみ方もあると思います。2020/07/23

冬佳彰

12
再読。俺の手元にあるのは、1993年のちくま文庫版。落語本って、台詞だけで構成されていたり、筋だけってのも多いが、この安藤さんの本は、実際の落語家が喋っている感じのちょっとした枕や邪魔にならない説明も入り、かなり読みやすい。各話の最初に書かれている説明も洒脱かつ的を射ている感じで、そこはもう勉強になる。て、寝る前に一話、二話読むのが楽しいんだが。巻末には「語釈」もあり、ちょっとした江戸語の解説になっていたりもする。収録されているのは16話。お得です。2021/09/18

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