河出文庫
ヘタな人生論より葉隠―あなたの生き方に明快な答えを出してくれる本

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  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309409399
  • NDC分類 156
  • Cコード C0195

出版社内容情報

江戸中期に、元佐賀藩士・山本常朝によってまとめられた口述書『葉隠』。武士に向けてまとめられた日常の心得集であるが、今日の私たちの仕事や人づき合いにも大きな示唆を与える、実用的な虎の巻である!

内容説明

武士道といふは死ぬ事と見付けたり―この言葉に象徴される武の精神が、江戸中期の平和な時代には危険思想とみなされ禁書扱いにされたのだが、それは『葉隠』の一断面にすぎない。現代でいえばその内容は、自己啓発であり、人材開発であり、リーダーシップ論でもある。組織人として、リーダーとして、親として、教えられることは多いはずだ。

目次

第1章 誓いを立てる―迷いなく生きるための指針
第2章 「今」を生きる―腹を据えて現実と向き合う覚悟
第3章 気を高める―逆境は心身を強くする好機
第4章 心を通わす―他者を受け入れ、自らを貫く
第5章 人を育てる―成功は相手の手柄、失敗は自己の責任
第6章 作法を尊ぶ―人を動かす「誠心誠意」の実践

著者等紹介

本田有明[ホンダアリアケ]
本田コンサルタント事務所代表。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。(社)日本能率協会に勤務の後、コンサルタントとして独立。おもに人事教育、能力開発の分野で活躍中。哲学、人生論に関する著作も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イプシロン

25
成田悠輔氏の「集団自決」発言の背後に『葉隠』の思想があることを知り再読した。彼の言わんとしたことは勿論、有名な一節「武士道と云うは死ぬことと見つけたり」にあり、この一節を知っており、その意味をきちんと解釈している人が多ければ、あのような炎上にはならなかったのだろうと思えた。無論、他にも沢山の収穫があった。「人の意見を聞くことの重要性」だ。そもそも炎上というのは、相手の真意に耳を傾けず、相手の言ったことを自分勝手に解釈して憤ることが原因であるといえるというこだ。誰でもが情報発信できるようになった現在の2023/04/18

イプシロン

12
筆者の持つ『葉隠』の抄というて体裁。いわば『葉隠』入門とでも言えばよいだろう。ちょっと最近迷ってるとか、悩んでしまってるなんて時のリフレッシュには良い本。本格的に『葉隠』を知りたいなら、当然、原文ないし現代語訳で全文を読むべきであろう。一度憶えて心にとめたことも、時間の経過とともに色褪せるものだから、ときどき開いて喝! を入れるには良い一冊だろう。「武士道といふは死ぬ事と見付けたり」はあくまでも死を意識することで生が充実するという意味であり。決して死を礼賛するものではないことを心に留め置くべきだろう。2014/09/02

すのう@中四国読メの会コミュ参加中

3
才能も知恵も努力も業績も身持ちも忠誠も、すべてを引っくるめたところで、ただ可愛いげがあるというだけの奴には叶わない。可愛いげが大切であると丁度祖母に指摘された所だったので、とても驚いた。やはり、人生経験としてもそうなのだろう。その中身としては、感謝、陳謝、辞謝の3つ。人の行為に心から礼を述べること、自分の非を認めて素直に謝ること、人の申し出に頭を下げて断ること。簡単そうだけど、振り返ってみると、つまらないプライドが邪魔して出来ていないことも多いのではないか。だからこそ、常に心に留めておきたい。2013/03/05

天使の奇跡

1
『葉隠』と言えば「武士道といふは死ぬ事と見付けたり」という武士道精神と「忍ぶ恋」です。 人生論期待した内容ではなく、自分の想定内。葉隠には、部下に声をかけてあげることが大事であるとあったように思うけど、ここではあまり触れてない。忍ぶ恋についても多くを語られず、ここ追及してほしかったです。2020/02/06

kama89

1
次回は原本(1716年頃、書かれた書物)を読んでみようと思いました。《私は◻︎◻︎をしながら死ねたら本望だ》そういえるほどの◻︎◻︎を持てる人になりたい。読む前は難しいのかな?とも思いましたがとても分かりやすく読んで良かった。2018/04/15

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