河出文庫
料理の誕生

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  • サイズ 文庫判/ページ数 269p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309408989
  • NDC分類 596.23
  • Cコード C0195

内容説明

ルネッサンス期の画家の名、カルパッチョがなぜ二十世紀半ばに料理の名になったのか?パスタのフォークはなぜ四本歯なのか?マヨネーズやアフタヌーン・ティーの誕生の由来は?日本でも多くの人に親しまれている西洋料理、菓子などのルーツをさぐる、三十の「美味しい逸話」。食事の会話の素材として是非ご賞味下さい。

目次

はじめに 食卓の上に載る美味しい逸話
新年の運を占う王様のケーキ、ガレット・デ・ロワ
帆立貝になった聖ヤコブの不思議な奇跡
クリスマスに食べれば愛が実るパン菓子、パネトーネ
メディチ家の娘が愛したノストラダムスの砂糖菓子
アイスクリーム発祥はパリの文学カフェ
銘菓アリババは甘いワインの香り
生卵でマヨネーズを発明した瞬間
元祖ファーストフード、サンドイッチとギャンブル伯爵
レストランの名付け親、休息と神の食べ物
アントワネットの宿敵が愛したカリフラワー
マカロンはマカロニの遠い親戚
ナポレオンの夜営の食卓
パスタを格上げした大発明、四本歯フォーク
プリンスに愛された料理の巨匠デュボワ
公爵夫人のアフラヌーン・ティー誕生記
菜食主義の司教様も負けたアンチョビーの誘惑
五線譜よりもレシピが好きだった作曲家ロッシーニ
パリで生れたアメリケーヌソース
牡蛎の大食い世界一、鉄血宰相ビスマルク
夜の女王に捧げられたじゃがいも料理
美人姉妹の失敗から生れたりんごのタルト
エッフェル塔のレストランとモーパッサン
歌姫の美声をお守りした桃のデザート
ケロッグ博士たちのシリアル御三家の食事改革
じゃがいもがお洒落なスープになるまで
禁酒法時代のアメリカンドリーム、シーザーズサラダ
銘菓ザッハ・トルテに秘められた女の意地
食べ歩きの元祖、美食王子の三つの星哲学
日本生れのお米のグラタン、ドリア
情に厚かった、生肉料理カルパッチョの考案者

著者等紹介

桜沢琢海[サクラザワタクミ]
1959年、東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。フランスに暮らして学んだヨーロッパの郷土料理やワインの知識を活かし、料理番組の企画・構成、料理本の企画・制作ほか、食に関わるフィールドで様々なプランニングに携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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きりぱい

6
食べ物のルーツとしても、歴史の小話としても面白い。デュ・バリー夫人やスタニスラス1世など嗜好や目論見が発祥に貢献したものから、パネトーネやカルパッチョなど名前が冠されたものまで、歴史のあの裏、この裏で評判の食べ物が生まれていた!あの有名なワイン、ロマネ・コンティはロマネ・ポンパドールだったかもしれないだなんて!(飲んだことないけど)。諸説ある口伝えや宣伝のための創作もあるそうなので、真実の保証はないけれど、実にいい話があったり、西洋食文化での有名料理人の継承など、心惹かれる美味しい逸話集でした。2010/12/31

reiko

1
カルパッチョの名前の由来、アメリケーヌソースの出来たエピソード、アフタヌーンティーの誕生秘話、どこまで本当なのかな?と思ってしまうくらいみんなよく出来たいい話!知らなかった頃より、知ったいまの方が美味しく食べれそう。2015/12/03

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