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河出文庫
闇の中の系図

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  • サイズ 文庫判/ページ数 356p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309408897
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

嘘をつかずにはいられない、その上その嘘が天才的にうまい。工場で働く浅辺宏一のそんな才能を必要とする奇妙な組織があらわれた。この〈黒紅会〉こそ、古代より日本を陰で支えてきた“嘘部”の現代の姿だった。国際社会を舞台に壮大な嘘が政治を経済を操っていく。現代の語り部半村良を代表する「嘘部」三部作第1弾。

著者等紹介

半村良[ハンムラリョウ]
1933‐2002年。東京生まれ。都立両国高校卒。多くの職業を転々とし、1962年「収穫」で「SFマガジン」のコンテストに入選。『石の血脈』で星雲賞、『産霊山秘録』で泉鏡花賞、『雨やどり』で直木賞、『岬一郎の抵抗』で日本SF大賞、『かかし長屋』で柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たぬ

24
☆3 半月前に読んでなかなか面白かった『闇の中の黄金』と同じ噓部シリーズの第一弾。しかしわりと早いうちから「この人たち何が目的なんだっけ…」状態に陥っていたことを告白します。主人公らが何かとんでもない大掛かりなことを企てていることは確かなんだけど。副題に「推理」の文字もあるけど推理小説感はゼロだったなあ。容子も噓部の末裔?と思わせるラストは良かった。2022/05/07

taku

20
古代より国家の統治を影から支え、暗躍してきた天性の嘘つき集団。闇の中に紛れた血族の末裔がいま集う。なんて興味の湧く設定だ。前半を我慢しながら読んでよかった。そして、スパイものとしてのエンターテイメント性もあるこの小説は確実に面白くなる、と思ったが如何せん物足りない。何故なら肝心の嘘が残念。国家の諜報戦にしてはあっさりした展開だし、女をモノにしようとする時の嘘も、それを信じるのかと疑問。ただ、ラストは女の方がうわてだったということかな。嘘部の成り立ちと役割の講義は、歴史好きとして楽しめた。2016/09/22

TheWho

17
SF作家で直木賞受賞者の著者が、日本史の暗部に蠢く嘘部氏の血脈を描く、嘘部三部作の第一弾。生まれつき嘘つきである主人公は、己が古代から日本史を陰から操っていた嘘部氏の末裔と知らされ、現代に存在する嘘部氏の組織に加入する事により、己の才能に目覚め日本の国益の為大掛かりな嘘の陰謀を画策する。物語は、主人公の現状の様変わりから始まり、日本史上の謎と嘘部氏の暗躍が解き明かされ、そして現代の国際諜報戦に展開する。日本古代史とスパイ小説が融合した面白い歴史ミステリーに仕上がっている。次作が楽しみです。2016/07/06

ジーク

6
やっぱり再読だったけど、こんな一族がいそうな気がしちゃうところが半村さんの凄さです。2015/02/25

章魚 たこ

3
「妖星伝」以来の半村良。いやあ、何年ぶりだろう。30年?タイトルのわりにおどろおどろがなくて、軽いSFものでしかないな。3部作ということなので、あと2作、どーしましょ。2020/03/12

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