河出文庫
証言・南京事件と三光作戦

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  • サイズ 文庫判/ページ数 265p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309408767
  • NDC分類 916
  • Cコード C0121

内容説明

南京占領に伴う入城式に備えて、徹底した敗残兵の掃討作戦が行なわれた。当時の従軍記者や将兵らによる生々しく衝撃的な証言の数々から見えてくるものとは何か…。また、南京以外でも行なわれた燼滅作戦、つまり完膚なき殺戮と破壊そして略奪を旨とした「三光作戦」の全貌を証言で再現する。

目次

第1章 南京大虐殺―日本軍将兵の証言
第2章 南京大虐殺の背景―虐殺は南京だけではない
第3章 三光作戦―殺し、焼き、略奪しつくす
第4章 満州国の崩壊―関東軍はこうして敗走した
第5章 敗戦後の戦闘―北支派遣第一軍残留者の証言
第6章 戦争と虐殺―現代の視点から

著者等紹介

森山康平[モリヤマコウヘイ]
1942年、中国の奉天(現・瀋陽)生まれ。週刊誌・月刊誌の記者を経て、太平洋戦争研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Fumitaka

3
南京事件、三光〔燼滅〕作戦に関連する略奪、強姦、殺人、誘拐、強制労働、という怒涛の戦争犯罪の証言。その辺で捕まえた民間人を度胸試しで殺していたやつについては、師団長が命令を出していた(p. 134)らしく、常態化していたのであろう。また強姦については一応大っぴらにはやっていけないことになっていた(p. 129)ようだが、小隊長が文句をつければ「後ろ弾」の一言で黙らされ(p. 62)、要するにベルリン戦におけるソ連軍と同じく、日本軍にはそういった戦争犯罪を本気で取り締まる気などなかったのである。2023/05/15

鈴木誠二

1
元兵士の方々へのインタビューが、敗戦から約20年後の1976年に行われただけあって、発言が生々しく具体的。2018/08/19

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