内容説明
武田信玄の寵臣土屋庄三郎は、夜桜見物の折、古代中国で人血で染めたという妖しい深紅の布、纐纈布に出遭う。その妖気に操られ、庄三郎は富士山麓の纐纈城を目指す。そこは奇面の城主が君臨する魔界、近づく者をあやかしの世界に誘い込む。“業”の正体に圧倒的な名文で迫る、伝奇ロマン不滅の金字塔。
著者等紹介
国枝史郎[クニエダシロウ]
1887年、長野県生まれ。早稲田大学英文科中退。劇作家として出発した。朝日新聞社の演劇記者、松竹座の座付作者を経て、小説に転じる。伝奇ロマン文学の第一人者となった。1943年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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