河出文庫<br> 親指Pの修業時代〈下〉 (新装版)

個数:
  • ポイントキャンペーン

河出文庫
親指Pの修業時代〈下〉 (新装版)

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年05月03日 04時35分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 333p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309407937
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

新しい恋人、春志と、性的に特殊な事情を持つ人々が集まる見せ物一座“フラワー・ショー”に参加した一実。だが、一実自身は同性である映子に惹かれてゆき、そして―果して親指Pを待ち受ける運命は?性の常識を覆し、文学とセクシャリティの関係を変えた決定的名作が待望の新装版に。

著者等紹介

松浦理英子[マツウラリエコ]
1958年、愛媛県生まれ。85年『葬儀の日』で第47回文学界新人賞を受賞し、デビュー。94年、『親指Pの修業時代』で女流文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アマニョッキ

62
いやこりゃ本当にすごい作品。人間は生殖だけではなく、愛や快楽というかたちでもセックスを求めてしまうという試練。性器的なものばかりにスポットをあてているようでいて、実は非性器的な皮膚感覚にこそ本当の快楽はあるというテーマの深さ。これは全人類必読の書ではないだろうか(言過?)。教科書に!というのは無理だろうからして、どこかの大学の文化人類学なんかの課題図書にしてくれないだろうか。こっそり講義に忍び込みたい。2018/02/12

ちょこまーぶる

43
上巻に引き続き性描写に対してちょっぴり食傷ぎみになってしまう一冊でした。ですが、ドロドロした描写ではなく、フラワーショーという性の見世物での描写なのであっさりと読めてしまいました。そして、フラワーショーの個性的な面々が、自らの身体的特徴などとの葛藤から培われた性に対する個人の思想などをぶつけ合う場面などは非常に難解ではあるが、納得できる考えも多く学ばせてもらいました。最後にそれぞれの道に旅立つメンバーには、何故か安堵感を感じました。でも、個人的には盲目だった春志の視力が戻らないで欲しかった思いはあるな。2015/02/17

TATA

37
読み切った。ここまで性愛のことについて深く考えさせられる本はなかった。上下巻とも読みながらいろんなことを考え、そして最後の作者のあとがきで答え合わせ。フツーの外側にもフツーがあって、気がつくとフツーの領域は思ってた以上に広がってる。きっとそういうこと。今晩なんかすごい夢見そうで怖いかも。2019/11/08

さゆ

20
結局、一実の成長物語だったんですね。最後まで読めてよかったですよ。中途半端に挫折していたら、すごく疲れるだけの小説、という印象しか、残らなかっただろうと思う。あいつが死ななかったのは残念だけど、死んだら話がややこしくなるから、まあいっか。2010/12/04

たま

17
読み終わって、まさにこの物語は「親指Pの修行時代」を描いていたのだなと思いました。凝り固まった男性・女性の身体性への先入観や性愛観を無意識のうちに持ってしまっていることに気付かされましたが、どちらもとても個人的かつ個性的なことなんだから通念に縛られる必要はない。そのようなことを、全く押しつけがましくなく示してくれた作品でした。2013/10/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/537254
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。