河出文庫
小説圓朝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 390p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309407524
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

42
初版は昭和18年。文庫で復刊したのが平成17年です。当時、少し緊張を感じながら読んだ記憶があります。圓朝も知らないでなんて、嫌な年寄りじみたことを言うつもりはありません。現在、東西で800人以上の噺家さんがいるそうです。ブームを背景として入門してくる方の中には、圓朝の存在を知らない方もいるのだろうと思います。伝統芸能なので、歴史となる背景の知識は必要だと思います。14年ぶりに読んでみて、小説だからドラマチックに描いているのだとは思うのですが、様々な葛藤など、当時の感想とはまた違うものを得たと思います。2019/04/29

姉勤

29
面白い。現代落語の祖と謳われる三遊亭円朝の立身出世の物語。戦時の昭和十八年に発表されたとは思えない瑞々しく溌剌とした文章と、造詣深い描写に、維新前夜の寄席へタイムスリップしてみたくなる。落語家になることを反対され奉公に出ても務まらず、念願叶って二代円生へ弟子入りし、師や弟子、同業者の恩讐に悶えながら、自分の藝を創り上げていく。鳴り物や小道具を用いた芝居落語で一世を風靡したが、御一新とともに素噺に回帰。付録に、円朝作品の考察的論文、そして巻末に故米朝師匠の解説。どんなつらくても、僻んで早まっちゃいけないよ。2015/11/30

2
某アニメの影響で落語に興味を持ち読んでみました。リズムが良くて読みやすい。巻末についている牡丹灯籠などの解説も面白かった。2016/05/28

のりべぇ

2
昭和十八年刊。昔の作品とは思えないほど、読みやすい。気持ちの良い主人公になっております。背景の時代をほとんど書かないので、しばし読み進めるまで、幕末であることが判らなかったっりして。。。その仕事に就かないと、死んでしまうまでのめり込むのは、少し羨ましい、かな。オマケについている、「我が圓朝研究」も面白かった。速記のあり方、時代の繋がり・・・等々落語も最近聴いていないなぁ~2015/05/08

Shinke Taeko

1
★★★★☆ 父のおすすめ本。 今まであまり馴染みが無かったけど、落語聞いてみようかな。2015/07/10

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