河出文庫<br> 現代文訳 正法眼蔵〈4〉

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河出文庫
現代文訳 正法眼蔵〈4〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 380p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309407227
  • NDC分類 188.84
  • Cコード C0110

内容説明

道元思想の精髄を伝える名著の第四分冊。若き道元の鮮烈なマニフェスト「弁道話」を収め、七十五巻本ここに完結!自己は普遍的存在たりうるか?相対と絶対、無限と有限がからみあう無常の世界の永遠の難問を透視する。そして、個人の平等な心の自由と存在を基点に、虚空としての実存を緻密な論理と鮮やかなイメージで開示する。

目次

七十五巻本正法眼蔵(見仏;遍参;眼睛;家常;三十七品菩提分法;竜吟;祖師西来意;発菩提心;優曇華;如来全身;三昧三三昧;転法輪;大修行;自証三昧;虚空;鉢盂;安居;他心通;王索仙陀婆;出家)
弁道話

著者等紹介

道元[ドウゲン]
正治2年‐建長5年(1200‐53)。鎌倉前期の宗教哲学者。日本禅の開祖。別号は希玄。二十四歳で入宋、如浄に参じて大悟する

石井恭二[イシイキョウジ]
1928年東京生。57年に現代思潮社を創業し出版人として一時代を画す
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

amanon

6
前巻に引き続き、幾度となく傍線を引きながら読んでいた。頻出する同語反復的な表現。文字面だけ見れば、無意味とさえ言えるのだが、どうしてこうも鮮烈な印象を残すのか?それだけではない。殆ど意味が理解できない記述にも、思わず引き込まれそうになること数知れず。また、その一方で座禅の重要性を度々説いている本書を寝転びながら読んでもいいのか?という気になったことも(苦笑)。でも、恐らくそれでもいいと思う。本書から何がしかを得てはいるのだから。それから、後記で紹介された良寛の詩が何より本書の魅力を雄弁に物語っている。2020/06/28

roughfractus02

2
「見仏」とは仏を見るのではなく、現われるのでもない。現われることが見ることであり、そこにただ真があり、それが仏陀の日常なのだ、と著者はいう。そうだ、彼はただ只管坐っているのだった。桜を見ることは桜の知識を得るだけなのか? ただ坐って、見ることを忘れて桜となる時、虚空は荒れ狂うように「生動」している。が、この「生動」を忘れることで人は「私」と呟くようだ。だから「平時」(日常茶飯)を保つことに退屈し、身の丈を超えた世界を作ろうとする。「生動」を保つのは難しい。ゆえに茶を喫し、それを保つことを肝に銘じて、去れ!2017/02/16

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