内容説明
無声映画の思い出、映画のフィーリング、マルコ・フェレーリ監督の『最後の晩餐』、仁侠映画の美、ジンネマンとヒューストン…幼少の頃からずっと見続けてきた、洋の東西を問わない名画の数々に寄せる思いのたけを、惜しみなく綴った映画通池波正太郎の映画決定本。ご存じ「映画日記」も充実。随所に食べ物や自作の時代小説の話も織りまぜて。
目次
映画と私
無声映画のころ
映画とフィーリングについて
最後の晩餐
君よ、仁侠の美の何に酔うのか
映画館の椅子(「ただものでない俳優」たち;人間の巣;流血の中の詩情 ほか)
映画日記(陶然の映画渉猟の日々;新旧映画の味覚極楽;詩情とエネルギーあふれるアメリカ映画 ほか)
著者等紹介
池波正太郎[イケナミショウタロウ]
1923年、東京・浅草生まれ。下谷・西町小学校を卒業後、茅場町の株式仲買店に勤める。戦後は下谷区役所等に勤務。長谷川伸の門下に入り、新国劇の脚本演出を担当。「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」の三大シリーズが代表作。1990年逝去
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