内容説明
男の子と女の子―つなげれば即席の永遠ができあがる。美大の予備校に通うイツオとサワ。その二人の日常に突如現れた年上の女性、ナカツカハルミ。三島賞受賞第一作のキュートでせつない長篇恋愛小説、ついに文庫化。
著者等紹介
鈴木清剛[スズキセイゴウ]
1970年、神奈川県生まれ。文化服装学院卒業。97年、『ラジオデイズ』で第34回文芸賞、99年、『ロックンロールミシン』で第12回三島由紀夫賞を受賞
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感想・レビュー
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リトルリバー@中四国読メの会参加中
2
鈴木清剛作品はラジオとミシンに続いて三作目。読み比べて思うのは、どれもあまり変わらないなーということ。青春を持て余した若者たちの無為に過ぎていく日々、そこには今はもう手に入らないものがあって…という感じ。ただ、この雰囲気が味わいたくて読んでいるのだから、全然いい。少し古い作品ではあるけど、若者はいつの時代も変わらないのかな、なんて思う。女性キャラの性格が少し突飛なところがあるけど、でもこの手の作品には必要な要素なのかもしれない。リアルと言うか妄想と言うか…そのあたりが好きなブレンド具合の作品。2014/01/07
yasuuu
1
イツオ・サワのドライ感は、当時も今も変らないものなのかな。ナカツカハルミさんに対しては、つかみきれなかった。 何だかスッキリしない…2023/12/14
エリサバク
1
男の幻想的女性像的登場人物が露骨すぎる。ちょっとサメちゃうよね。2009/04/26
まい
0
中学のときやたらと好きだった 絵を学ぶ大学生(専門学生?への憧れからだと思う
霜月什緑
0
とても好きな文体。こういう文章の中に住みたい。2016/02/27