内容説明
五人のT大生の間に生じた確執は、やがて恐しい決闘へと発展していった…。古き良き時代の学生生活と雄大な自然とを背景として、ある完全犯罪の顛末を描く名品「噴火口上の殺人」、ドンデン返しの連続で若き日の佐野洋を唸らせた「四月馬鹿の悲劇」、欺瞞を許しておけない性格の男の悲劇「真実追求家」など、戦後本格派の雄の全短篇から選りすぐった傑作、全10篇。
著者等紹介
岡田鯱彦[オカダシャチヒコ]
1907年、東京生まれ。東京帝国大学国文学部卒。49年、「宝石」の懸賞に「妖鬼の呪言」、「ロック」の懸賞に「噴火口上の殺人」が、それぞれ当選、鮮烈なデビューを飾る
日下三蔵[クサカサンゾウ]
1968年、神奈川県生まれ。ミステリ研究家、フリー編集者
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