内容説明
足尾銅山の鉱毒によって破壊された谷中村。この被害に真正面からぶつかった田中正造―渡良瀬川に棲むナマズやカエル、またシラミやノミ等、小動物の目を通して重層的に描く「闇」の日本。立松文学の新たな出発を告知する名作。
著者等紹介
立松和平[タテマツワヘイ]
1947年、栃木県生れ。早稲田大学政経学部卒。『自動車』で第1回早稲田文学新人賞『遠雷』で第2回野間文芸新人賞。85年度若い作家のためのロータス賞。『山のいのち』で第37回課題図書。『卵洗い』で第8回坪田譲治文学賞。本作品で第51回毎日出版文化賞受賞
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