河出文庫<br> 毒―風聞・田中正造

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河出文庫
毒―風聞・田中正造

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309406220
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

足尾銅山の鉱毒によって破壊された谷中村。この被害に真正面からぶつかった田中正造―渡良瀬川に棲むナマズやカエル、またシラミやノミ等、小動物の目を通して重層的に描く「闇」の日本。立松文学の新たな出発を告知する名作。

著者等紹介

立松和平[タテマツワヘイ]
1947年、栃木県生れ。早稲田大学政経学部卒。『自動車』で第1回早稲田文学新人賞『遠雷』で第2回野間文芸新人賞。85年度若い作家のためのロータス賞。『山のいのち』で第37回課題図書。『卵洗い』で第8回坪田譲治文学賞。本作品で第51回毎日出版文化賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

belier

3
先に新書で読んだ田中正造の伝記では、足尾鉱毒事件の記述が分かりにくかったので小説で読んでみた。正造についたノミやシラミからの視点などを取り入れたユニークな作品。谷中村の村民に対する明治政府の冷酷な仕打ちはよく理解できた。とはいえ、どこまでが資料を基に書かれたもので、どこからが作者の想像の産物か判らないためモヤモヤし雑な読み方をしてしまった。やはり史実にこだわって研究者による歴史書を読むべきかと思ってしまう。2021/12/13

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