内容説明
愛とは深く、おそろしいもの。今している恋愛の背後に、自分自身さえも気づかない、深い欲望が横たわっているとしたら…男はなぜ、一人の女性で満足できないのか?女はなぜ、記念日や形に残るもので愛を確かめようとするのか?等、男と女の深層心理を徹底分析。誰もがもつ悩みからストーカー等の異常心理まで、精神科医・香山リカが読みとくサイコな時代の恋愛学。
目次
1章 「ワカラナイ彼」の信号が聞こえる?―心のヨロイのその陰に(可能性を広げるか、倒錯の道に迷い込むか―変身願望;無口な彼が態度で語る“思いやり”―対人恐怖;ダメだと知りつつハマってゆく理由―自己破壊型ギャンブラー ほか)
2章 心の湖に棲む“満たされない症候群”の謎―本当の自分を映す鏡(自信と不安を行ったり来たりの恐い結末―病的ナルシシズム;モテる女の“無意識”が作る落とし穴―現代的ヒステリー;女が絶対に手に入れられないもの―男性羨望症 ほか)
3章 サイコな愛の「仮面」と「本性」―情熱と病理のシーソーゲーム(「ないものねだり」をバネにする人、破壊する人―コンプレックス;フツーの愛し方ってどんなだろう―エロス;「恋愛」と「仕事」の重さは計れるか―ダブル・バインド ほか)
4章 明日の自分の「悪魔」と「天使」を見つけて!―こころの幸せのボーダーランド(自分を大事にできる“頑張り”の目安―燃えつき症候群;“恵まれた環境”が与えるヤバイ影響―依存性人格障害;盗んでも殺しても“夢”だから平気?―現実感喪失症候群 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちびのミイ
6
96年に書かれた本ということは… 20年前である。 基本的に恋愛学について、男とは…女とは…男性特有の願望や、無意識の行動…同性愛について…ストーカーとは…依存性について等…実例をあげて分かりやすく読みやすかった! 私の専門分野でもあり、内容的にはあるある!わかるわかる!という感じだった… わかっちゃいるけど…(--;)私もダメ男に惹かれやすいので改めて気を付けようと気持ちを引き締めた!! サクサクと読了。2016/05/06
水月
5
読みたい本の整理をしていて、あ、これ読んだわ。と登録。読者に語りかけるような文が特徴的。私の日常にもある行動にも言及されていて、ふと本の内容を思い出す。良作、と私は思う。2013/02/04