内容説明
少女の眠る明るい部屋を突如襲った白日の狂気。凌辱され、鞭うたれた白い裸身に、やがて観喜の雨がそそぐ。―「足の先から痺れがはい上がってきます。わたしは苦痛のあまり男の体にしがみつきます。熱が波紋のように体のすみずみまで広がっていきます。性器のなかからわき上がる熱いものが少しずつ外に洩れていきます」―美しく残酷で果てしなく淫らな物語。作者匿名。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
澤水月
1
この『逆光の部屋』は倉橋由美子筆としきりに言われているが真相はどうなのだろう。高慢な少女が監禁調教されるのを幻想と即物まじえ描く。かつて出ていた河出文庫の「禁断叢書」…澁澤が立ち上げ、当代一流の作家に覆面でポルノを書かせる、ものだったようだが。これが倉橋とかなり言われているがほか3冊は分からない。今なら分かるのだろうか、却って分からないか…1988~89て30年近く前だしなぁ 倉橋好きは一応チェケ?2004/02/16
アイリス
1
淫らはこの少女に元々あった性質だった。少年も先生もいたずらに挑発してきた。「部屋」に連れてこられてからの反応が一貫性に欠けていて、人間性に揺らぎが出ているように感じて、気になった。反抗心も唐突に掻き消えるし、羞恥心も中途半端だった。醜さが美しさを陵辱するという構図が描きたかった淫らさなのだろうと思った。2010/10/07
傘ノ刃
0
☆☆☆2014/11/25