感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カタコッタ
13
著書の写真があるが美しい方だ。吉行淳之介の周りの女たちの本を続けて3冊読んだ。この本が正直なところ生身の淳之介さんがいちばん書かれていると思った。(書きすぎた感じもある。)そして次を読ませようという筆力がある。こういう本を読んで不快な方もいるかと思うが人を愛するという事に立場は関係ない。こういう関係がいつまでも続くはずがない事を著書は知っていた筈だ。ひとを愛するということは、どういうことなのか、未だに分からない。ただ愛するひとを失った時、ひたすらに愛し続けた事実のみが燻り美化され残されていく。罪深いな。2021/05/22
井戸端アンジェリか
12
吉行淳之介、第三の女御登場。今まで読んだコノ手の本で一番不快。愛され自慢、私は美しい自慢、この辺はまだ許そう愛人なのだから。吉行の性癖、本妻の悪口、宮城まり子への不満。恋愛のルールを語るシーンがありますが、まずは愛人としてのルールを知れ。 あっぱれTHE愛人2016/01/14
陽色
2
女性の依存心がとても強く伝わってきました。彼に毎月生活費と家賃とお小遣いを渡されていましたが、彼が亡くなったあとの生活はどのように成り立っていったのか、彼女は部屋にこもりっきりで彼の性の相手をしていましたが、自活せざるを得なかったその後の生活が知りたいと感じました。2009/09/28
びせんて
1
「かき餅」「山田家まんじゅう」2021/11/30
青パパイヤ
1
愛人の一人に過ぎなかったのに、自分の人生を一人の男に捧げ尽くすなんてある意味凄いと感心しました。でも、それって吉行淳之介が若く学もない娘をうまいこと言って騙していただけかも。本妻の他に何人もの愛人を持ち、お手当を与え、ブランド物の服を着て外車を乗り回し銀座のクラブで飲み歩くという吉行淳之介の羽振りの良さにもビックリです。売れっ子作家ってそんなに儲かってたのかな。2020/04/05