内容説明
ベートーヴェンの死の翌日、秘密の場所から『不滅の恋人よ』と呼びかけた恋文が発見された。生涯独身を通し、気むずかしい男と評された彼の、この相手は誰なのか―死後百六十余年の今日まで世紀の謎として世界で論争が続いている。著者は独自の研究に基づきアントーニア・ブレンターノ説を発表、ベートーヴェンの知られざる愛の生涯と創造の秘密を明らかにした。
目次
第1章 青春の輝き
第2章 恋人としてのベートーヴェン
第3章 一八一二年夏・ボヘミア
第4章 運命の星の下で
感想・レビュー
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greenish 🌿
8
ベートーヴェンの死の翌日、秘密の場所から『不滅の恋人よ』と呼びかけた恋文が発見された。生涯独身を通し、気むずかしい男と評された彼の、この相手は誰なのか―死後百六十余年の今日まで世紀の謎として世界で論争が続いている。ベートーヴェンの知られざる愛の生涯と創造の秘密を明らかにする ---35年以上もの間、ベートーヴェンの不滅の恋の謎を研究した著者に感服。よく知られた芸術家でありながら、真の姿は謎に満ちた作曲家。彼の生きた時代や彼の複雑な心の内を垣間見られる一冊。
Naoki Yamaguchi
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天才は一般の人々がただ一度しか持たぬ青春を幾たびも繰り返えして経験する。 エピローグの最後の1行がいい。2016/05/08