内容説明
高校卒業を目前に控えたあつよしに、大自然に抱かれたこころ豊かな暮らしと、そしてまた、大いなる川と別れ、旅立つときが、ついにやって来た…。映画・テレビドラマ化され、圧倒的感動を呼んだ好評のシリーズの第四部。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぺーいち
4
出稼ぎと集団就職にかろうじて支えられた西土佐村で、高校卒業を間近に控えた篤義。村に残り父の事業を助けるか、家族を犠牲にしてでも町へでるか。生き方を思うあまり、恋から逃げ、義理をも損ね、次第に孤立していく篤義の姿は、若いなあ、などと軽く笑えない深刻さを伴う。四万十川の美しさが余計に悲しい。2012/03/02
kayak-gohan
1
高校生の篤義。大人になることの意味をつかみかね、学ぶことで解決するため自分の道を選んだ生き方に、自分には真似のできない骨太さを感じた。2012/11/08
obst
1
四万十川では、この4巻が一番好き。 冒頭の田原老人との出会い。就職か、村に残るか・・・。そして、恋。 大人にならなければいけないのに、大人への入り口が見つからない。 人の優しさにふれ、悩みながらも自分の道をさがす主人公が素晴らしい。 今読めて本当に良かった。2012/09/27