内容説明
現役女子大生ミラちゃんが、山桃寺まえみちにある居酒屋のママになった。魅力あふれるミラちゃんを慕って集まる、ちょっと変わった人たちが織りなす歓びと哀しみ―。直木賞受賞の話題作『青春デンデケデケデケ』に続く第二作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
S.Mori
11
大学を休学して居酒屋を始めたミラちゃんの物語です。登場人物達はだらしない人ばかりですが、どこか憎めません。人の死という重たい出来事も盛り込みながら、ほろ苦く温かい内容です。これはお勧め。井伏鱒二の名作のような味わいだ思いました。嫌なことでもずけずけ言うミラちゃんが特にいい味を出しています。ミラちゃんの言葉はお客さんに対する愛情に基づいているのだと思います。居酒屋の常連恋多き女性友枝さんが、旅から帰って来る最後の場面が特に好きです。さり気ない場面ですがユーモアと哀感があって本当に味わい深いです。2019/12/02
ぼのかな
1
物語の中に出てくる主なメンバーはどうしようもなくいい加減なのに一本筋が通っていて優しい、というか自分に素直で何だか憎めない。特にミラのファンになった。読んだあとに爽快になれる本。2011/12/07
ベック
1
ここに登場する桑山ミラという女の子は、とてもいい奴だ。2007/09/30
