内容説明
男の子にも女の子にも、僕にも君にもあった1989年を総括し、“今”の生き方を問う。
目次
6 男の子たちの89
7 海の向こうの89
8 終わってしまった89
9 女の子たちの89
エピローグ きみだけに贈るつもりの89
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ドント
4
1989年。あまりにも色々ありすぎた年に、ひとりの物書きが何を感じ何を思ったかの記録。あまりに特徴的なダラダラお喋り調文体に反して、この上下巻700頁に書かれている主な主張は実にまっとうでまっすぐだ。「世の中色々あるけどさ、しっかり自分を持つようがんばんないといかんよー」。そして天皇崩御から山瀬まみまで縦横無尽に語り尽くした後、最後に紡がれるのが「たった一人の少年」へのメッセージ。一人の男が一人の少年のために築いた、「今」という時代の強固な記録。そして一人の少年とは、「今」を生きる我々のことでもあるのだ。2013/06/14
サバカレー
0
読了。めんどうくさい。2023/10/22
ygreko
0
改元に関して何の関心も感慨も無かったのだけれど、昭和の終わりを論じたこの本を手にしてから三十年が経ち、それがつまり平成で、その終わりをまた論じていたであろう橋本治が、平成と共に去りぬ、という事実に愕然としている。 2019/07/06