内容説明
恋人より仲良しの僕とレイコはただの友達同士。大好きだから自由な二人でいたいと願う僕は、彼女のひたむきさに戸惑い、揺れ動く。試験休みの四日間。神戸の街を雨のように通り過ぎた十七歳の恋を描く永遠のティーンエイジ・ノベル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真夜中
4
図書館でたまたま手に取った本。1985年に出版とのことで、文体には時代を感じるけどハイセンスなティーンの描写は今読んでもモダンな感じがする。主人公ユーイチが作者と同じ名前だったけれど、作者の高校生活も反映されているのだろうか?過激さは全く異なるけど、奔放な子供達の様子はラリー・クラークの「KIDS」と通じる何かを感じた。爽やかで好きなタイプの小説でした。映画もあるようなのでいつか観てみたい。2017/05/12
八角屋
3
オサレな高校生たちだな~。会話が当時の言葉使いなのでちょっと引っ掛かるけど、抱えている青臭さは昔からある普遍的なモノ。青春の1ページという感じだねぇ(´∀`*)2020/07/14
アーノルド
3
何か拘りがあってのコトかもしれませんが、会話としての台詞なのか、心の声なのかわかりにくかったり、言い回しにも馴染めぬ部分を感じた 結末の終業式から結びに向けての締め方は、しっとりとした感じが伝わってきてイイと思いました2016/06/11
たいへー
2
作者が10代で書いたデビュー作ということで、同じく10代のころに読みました。読むとあのころの自分を思い出して凄く気恥ずかしいのですが、笑ってしまうくらい純情だった当時の自分がまだ自分の中にいることがわかって少し安心したりもします。レイコとユーイチの友達以上恋愛未満の物語。特にストーリーらしいストーリーはなく、淡々と語られる思索的なモノローグといった感じでしょうか。とにかくレイコがいじらしいくらいにかわいくて、いつかこんな彼女とこんな恋愛をするんだろうなってずっと思ってました。