河出文庫<br> 詩集「大戦序曲」

河出文庫
詩集「大戦序曲」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 291p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784309403359
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0192

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

橋本治の寺

72
かつて河出文庫から出ていた『橋本治コレクション』のうちの1冊。まだ40代前半でそんなコレクションが編まれるほど、当時の橋本治の仕事はユニークだった。不思議な存在だった。私は橋本治の本を読んで傷付かなかった事は無い。何を読んでも胸を刺された。昔はその痛みが自分の為に必要なものだと思って頑張って読んでいたのを思い出す。私も老いるにつれ図々しくなり、痛みを避けるようになった。詩集という事で油断して、久し振りにあの頃の橋本治を読んでみた。解りづらい詩なのに、不意に言葉が私の胸を突き刺す。橋本治は永遠に私に厳しい。2018/11/10

がんぞ

1
(なぜか全く異なる表紙が出てる)あらゆる方面の文芸の創作を試みる作者の処女詩集。十代の少年になったつもりで創作されたと言う。大戦と言っても太平洋戦争ではなく、抽象的な観念の衝突が記される。《冷静な心地では、セックスと戦争は出来ない》自分が十代後半には性欲ばかりであったが、橋本はクリエイターの通例で人と違っていたらしい。あとがきに「何で僕は戦争が好きなんだろうな」とあるが、少年はみんな暴力や戦略が好きだ。ドラマチックを好み、先の見える安逸に飽き足りない。安住よりむしろ破壊の危険を冒しても変化を求める2011/12/19

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