内容説明
スペイン人ながら権謀術数を駆使して法王の座にのぼりつめたアレッサンドロ6世を父に、イタリア統一の野望に燃え、ヨーロッパを震え上らせたチェーザレ・ボルジアを兄にもち、みずからはたぐいまれなる美貌のもとに生まれついた女、ルクレツィア・ボルジアがたどる数奇な人生。歴史の転換期、激動の時代に生きたひとりの女性の波乱の生涯を華麗に描く長編評伝。
目次
第1章 少女ルクレツィア
第2章 いかなる御名を選び給うや
第3章 白い結婚
第4章 兄の野望
第5章 しのびよる倦怠
第6章 美少女サンチャ
第7章 ガンディア大公暗殺
第8章 再婚
第9章 チェーザレの結婚
第10章 女丈夫カテリーナ
第11章 チェーザレか無か
第12章 ビシュリエ公暗殺
第13章 殺戮者チェーザレ