河出文庫<br> 革命的半ズボン主義宣言

河出文庫
革命的半ズボン主義宣言

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  • サイズ 文庫判/ページ数 257p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784309402970
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

「今、日本に幽霊が徘徊している。どうせ徘徊するんなら半ズボンの方がいい」という宣言にはじまり、「来年の夏はみんなで半ズボンを穿かない?」という不思議なアジテートをめぐって、半ズボンを穿くことの正当性をしなやかな論理が獲得して行く、痛快無比のロング・エッセイ。戦後=近代、男と女、マスコミ、都市、日本的心性、江戸…膨大な問題がたった一行に集約される不思議な本。

目次

第1部 混沌篇―とりとめもなく現在は流れる。
第2部 挑戦篇―ねェ、来年の夏はみんなで半ズボンを穿かない?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hirayama46

3
うーん、不思議な本だ……。半ズボンを履くことのまっとうさを主張しておきながらも、実際はその主張自体はどうでもよくて、何かを主張することそのものに意義を感じさせつつ、意識的な逆上を経て疑問符が浮かんだところでまた主張が戻ってきて、「好き勝手を言っていない」と断言して終わる、掴みどころがないというか、深淵すぎてわからないというか……。しかし、このややこしい論理展開を読むことは愉しい。変な本であり、変な読書体験でした。橋本治はもっと読もう。2021/07/22

unterwelt

2
ものすごく変な本で、なんで変かというと最終的に何を言いたいのかよく分からないくなるからで、それを著者も了解しちゃってるから変な本なんだけど。それはともかくクールビズの本として読むのは違う気がして、だって「クールビズはこういう服装ですと言われてそれに唯々諾々としたがう人」と「夏なのにスーツ着てクーラーをガンガン効かせる人」はこういうものだからと思考停止している点では同類で、著者が批判してるのってそういうことだと思うんだけどなぁ、違うんかな。2020/04/17

v&b

2
快著。著者がどのような着想のもとにふたつの章を構成したかが明らかにされており、この書き手の原型的な要素がつまっている感じがした。 (追記:単行本で読んだ)2015/04/14

hagi

2
小田嶋隆のスーパークールビズに関するコラムで出てきたんで読んでみた。橋本治特有の、杭のまわりを犬が延々とぐるぐるまわってる感じが楽しかった。昔は、橋本治の「読み方」をわかってなかったけど、いまは、多少わかった気がするので。この本を読んで、いま、橋本治をいろいろと読みなおしている。ところで僕は毛深いのがコンプレックスなので半ズボンは穿きません。スーツも着ないけど。2011/07/16

あべっち

1
「言い当てられた!」と思う部分がほとんど1ページごとに出てくるけど、ただの思いつきを適当に書いてるような気もする。なんだかよくわからない。言葉づかいは平易にややこしいことを書いているのか、どうでもいいことを複雑にしているのか。とにかくよくわからないので実は読み終わってない。2011/02/01

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