河出文庫<br> 日本版 ホームズ贋作展覧会〈下〉

河出文庫
日本版 ホームズ贋作展覧会〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 237p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784309402673
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

あの夏目漱石がロンドン時代にホームズと対決したり、逆にホームズやホームズの兄が日本に現われたり、原作のキイ・ポイントや舞台を東京に変えて応用してみたり、有名なパロティー作品をさらにパロティー化してみたり…。当時の時代背景や日英関係の歴史を見事に踏まえた名作から、自由自在にホームズ譚を換骨奪胎した異色作まで、日本推理界の名手がホームズと競う18篇を全2巻に集成。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホームズ

5
こちらも読むのを中断していましたが再開(笑)前半はまだマシな感じでしたが後半になってくるともうどうでもよくなってしまった感じがしてしまった。なぜ基本的な設定を崩して物語を作るのかがあまり理解ができない。とりあえず「シャーロック・ホームズ」って書いてあると読んでしまうんですけどね(笑)2010/10/28

SEI

4
新保博久編日本版ホームズ贋作集の下巻。こちらも前巻と同じく復刻版である『愛を込めて』と重複著しい。それでも基本的には再読に堪える楽しめる作に恵まれている。 傾向として、選に漏れた作の方は編者自身復刻版で述べている通りホームズ度の薄いものが多い。阿刀田、鮎川はその意向がホームズに倣っていると言えるだろう。 またホームズその人が登場しても名探偵ぶりを発揮するわけではなく、中川の作など扱いが酷すぎて逆に笑いがこみ上げる。 そういった遊びも楽しめる寛容な心持ちなら、ホームズファンにはたまらない作品集だ。2017/10/04

香具師山啖呵堂

1
先に読んだ海外版では解説がしょぼいと酷評しました。しかし本巻では新保博久による解題と、 パロディ翻訳史さんぽ 付=長編・短編集リスト 新井清司 がついていてgood! 短編アンソロジーにはこういった解題があるとより楽しめます。パロディ翻訳史も史料的価値高し。 こういった記述が含まれていると読了後に古本屋に売らずに所持しておこうというインセンティブが高まります。 文庫本の付加価値は優れた解説ですよ。  https://diletanto.hateblo.jp/entry/2019/06/08/0844072019/06/08

ぽま

1
執筆者は柴田錬三郎氏や星新一氏など錚々たる顔ぶれだが、上巻以上に怪作が目立った印象。純然たるパスティーシュはほとんど無く、パロディとしての作品がほとんど。現代日本を舞台として、その中でホームズ譚を少し絡めていく作品が多かった(特に『赤毛連盟』由来の作品が多かったような?)。興味深かった作品は『ダンシング・ロブスターの謎』。ホック氏ものは、これから読んでみようかな……。2012/09/20

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