内容説明
私はどこへ行きつきたいのだろう。どこまで変りたいのだろう―処女作のころから作家として立つまでの文壇との格闘、小説を書くことの苦しみと喜び、そして小説を書くことの切実な意味…さらに感動した作品や作家との出逢い、日本の古典芸術・芸能に伝わる美への限りない愛など、情熱の作家が自らの文学数界の“詩と真実”を吐露。人間・瀬戸内寂聴のエッセンスを示す自選エッセイ第3弾。
目次
処女作のころ
私の小説作法
女流作家になる条件
一期一会
蔵の中
なぜ性をかくか
河野多恵子の執念
押しかけ客
一つ屋根の下の文豪
コレットへの憧れ
デュラスの魅力
森田たまさんのこと
人と小説の間
真砂町の先生
日本のいろ
黒い顔
華やかなる死―桐竹紋十郎を偲んで〔ほか〕