内容説明
イソップ、グリム、アンデルセンなど、全世界の少年少女に愛読される懐かしい童話や民話の底に秘められた意外な罠!汚れのない夢とファンタジーが、孤独な闇のなかで、人々の心に不気味で残酷な憎悪を呼び醒まし、膨らませて行く…。日本のクリスティと謳われた仁木悦子の他に角田喜久雄・石川喬司・鮎川哲也・赤川次郎・小泉喜美子・結城昌治そして加田伶太郎らが贈る、極めつき名作選。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kouro-hou
14
メルヘンや童話素材のミステリーアンソロジー。何でも主人公が童話世界に行く話がファンタジーで、主人公がそもそも童話世界の住人なのがメルヘンらしい。をを。赤川次郎、加田伶太郎のシリーズ探偵短編が入っているなど、全体的に作品の質は揃っているけども小粒感は否めない。その中で一番尖がっている印象の角田喜久雄「笛吹けば人が死ぬ」は日本探偵作家クラブ賞を取った短編。ハーメルンの笛吹きを絡めた痛々しい悪女モノ。小泉喜美子「遠い美しい声」の掌編的一発芸は個人的にかなり好きです。2015/03/04
ayako
5
メルヘンモチーフのミステリ集。短いけど、読みごたえ十分。2016/09/25
鎌倉 幸子
3
小布施の一箱古本市で買った一冊。メルヘンだけどミステリーな短編小説が8作品読めます。自分はミステリー好きだということが分かった(笑)しかしこの短い中で小説を完結させるってすごいな。2015/04/22
eridesu
0
☆☆2012/09/30