内容説明
占星術、夢判断、タロット、トランプ、霊感占い、人相、家相、そして手相…。さまざまな占いの神秘が、面妖な事件と不気味な犯罪の発生を予言するとき―。高木彬光・阿刀田高・星新一・都筑道夫・小松左京・半村良・黒岩重吾・泡坂妻夫の豪華執筆陣が、夢と不安、金欲と色欲に翻弄される人間心理のウラ・オモテを哀しくもユーモラスに推理する名作の森。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新天地
3
特に面白かったのは小松左京「共喰い」。最初は不可解な謎から始まるもだんだんややこしくなっていき、コメディの様相まで呈して行き、そしてオチでどう占いと関わるのかわかる構成がとても面白かった。次に黒岩重吾「死の札の女」。まさに大人の世界のハードボイルド・ロマンス。美しく切ない。また泡坂妻夫「ヨギガンジーの予言」は話全体のやり取りももちろんのこと冒頭が特に好き。ちなみに星新一「夢と対策」はこの本以外でもたくさん読んだ。さらに阿刀田さんも結構読んだな。2016/11/24
ふたば
1
占いをテーマにした、8作の短編が入っています。 特に共喰いというお話が面白かったです。2018/11/02
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
0
1989年 5月 2日 発行 初版
6月屋
0
解説でも書かれているが、占いと推理は相性が悪いと読んでいても感じた。占いが当たるなら推理の出番は無く、占いのトリックを推理で暴いては占いの神秘性が台無しとなる。双方の魅力を両立させた作品は、残念ながら無かった。2018/05/12