河出文庫<br> 日本論

河出文庫
日本論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 339p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784309402376
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

敗戦後の混乱期に、新生日本文学の旗手として、伝説的光芒を放ち、時代を駆け抜けた巨星の代表的論考を一巻に集成。祖国と人間への愛につらぬかれた不滅の名評論に全集未収録作を含めた決定版。

目次

1 日本語について(文章その他;意欲的創作文章の形式と方法;文章の一形式;ドストエフスキーとバルザック;スタンダアルの文体;文章のカラダマ;新カナヅカヒの問題;敬語論;戦後文章論)
2 日本および日本人について(枯淡の風格を排す;日本人に就て;茶番に寄せて;文学のふるさと;日本文化私観;青春論;伝統の無産者;咢堂小論;天皇小論;堕落論;続堕落論;欲望について;2合5勺に関する愛国的考察;恋愛論;悪妻論;天皇陛下にささぐる言葉;戦後合格者;国宝焼亡結構論;風流)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さっと

6
有名な「堕落論」を含む、日本文学、日本語、日本人を考察した各評論をまとめた一冊。「農民達の税との戦い、その不撓不屈の脱税行為によって日本の政治が変動し、日本の歴史が移り変わっている」(「続堕落論」)というような一文にはハッとさせられる。「不撓不屈の脱税行為」とは何とも直接的で生々しく、それでいて核心をついている、ニセモノを嫌った坂口安吾さんらしい言い回しだと思う。2014/07/27

アマヤドリ

6
続けてもう一度読むつもり2010/10/25

kemonoda

1
「日本論」といっても、今時はやりの右寄りの本ではありません。なにしろ「堕落論」の坂口安吾さんの著作集です。むしろナショナリズム的な日本は滅べ、と声高くいう中での、本当の「日本」への愛の論考がここにあるような気がします。敗戦の瓦礫の中でのこれらの思索は、今の世で読んで胸に痛い日本論でした。2014/04/02

bossa19

0
あまり共感できない。価値観、考え方がかなり違うと感じた。太宰治とは明らかに毛色が違う。自分の怠惰感を正当化し過ぎ。2004/07/08

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